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【俳句】立夏 夏に入る 夏立つ

往来を妊婦舵とる立夏かな

少年の靴底高く夏に入る


夏立つや供花枯れたる旧国道


立夏で三句。

妊婦が大きくなったお腹を突き出して、堂々と歩く姿が、人々の先頭に立って舵を取るように頼もしく見えた。
まるで夏を引き連れて来たかのようだ。

新学年にも慣れたのか、子供たちの遊びも活発になってきた。
靴底を高く掲げてかけて行く。
そのまま、春から夏に入って行く。

旧国道のガードレールにいつも綺麗な花が供えられている。
この場所で誰かが事故にでも遭われたのだろう。
それが、ある時からそのままになって、いつの間にか枯れてしまった。
こうして、時が流れて行く。
季節も変わる。

※「枯れる」が冬の季語かどうか。季語だとしたらどうなんでしょう。

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