花の雨ひとりの部屋の壁白し
碧萃生

東京で一人暮らしを始めた頃、まだ何もない部屋で、新しく買ったスチールの本棚もすかすかで、まだ連絡を取れる友人もなく、そんな時の雨はどこか寂しさを誘い、それはホームシックとはまた別の感情であったと思います。
初めて都会を感じる時かもしれません。

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