見出し画像

映画「8番目の男」

大して期待もせずに見た映画が良いと、すごく得した気分になる。

韓国で初めて陪審員制度が導入された裁判が舞台。
2008年と言うから、2009年に裁判員制度が導入された日本とほぼ同じころ。
ただし、日本ではかつて、昭和3年から18年まで陪審員制度が導入されていたらしい。
さて、その韓国で初めての陪審員が裁くのは母親殺しの被告。
当初は、被告は自白しており、証拠、目撃者もあるため、あとは量刑を決めるだけと聞かされて裁判にのぞむ。
しかし、裁判後の審議で、8番目の陪審員に選ばれたナムが有罪に反対する。
実は彼は、当初選ばれていた陪審員が欠席のため、当日急遽呼び出されていた。
そこから長い話し合いが続き、紆余曲折の末に感動の結末を迎える。
途中、ちょっとトンデモな展開もあるにはあるが、着地点は間違いない。

陪審員を描いた映画と言えば、「十二人の怒れる男」が有名だが、こちらの映画も歴史に残るだろうか。
共通しているのは、ヒューマニズムであり、良心であり、常識。
親族殺人という暗くなりがちな内容を、ユーモアも交えながら上手く描いている。

病み上がりの日曜日、選ぶのも面倒なので、Netflixのおすすめをそのまま再生してみたところ、思わぬ感動をいただいた。

この記事が参加している募集

#映画感想文

66,330件

#映画が好き

3,072件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?