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投手戦か打撃戦か

野球を見る時に、投手戦と打撃戦、どちらがお好みだろうか。
世の中には、ルーズベルトゲームという言葉もある。
アメリカ第32代大統領フランクリン・ルーズベルトが、「野球でいちばん面白いスコアは8対7だ」と言ったことに由来するらしい。
8対7と言えば、そこそこの打撃戦だ。

僕は、派手な打撃戦よりも、息詰まる投手戦の方が好みだ。
できれば、何度もピンチを迎えながらも、渾身の決め球で打ち取る、あるには、あわやタイムリーとなる打球を好プレーで守り切る、そんなシーンが何度かあれば、なお良い。
特に、高校野球となると、断然投手戦だ。
投手戦の名勝負と言えばこれをおいてない。
1969年、第51回大会決勝の三沢高校対松山商業。

ただし、投手戦の醍醐味とは、両投手の投げ合いにある。
今は、球数制限もあり、各チームともエース級の投手を2人、3人とそろえて系統作をとることが多くなってきている。
昔の、ひとりのエースがマウンドを守り抜く、エースが打たれたら終わり、そんな野球から大きく変わってきている。

点の取り方にしても、ランナーをバントで送ってというかつてのセオリーにこだわらないチームも増えてきている。
ノーヒットで一点を取ると言われた広商野球も、最近はなかなか通用しない。

野球の楽しみ方も、少しずつ変わってきている。
プロ野球は見る方が主役だ。
プロである以上は、まず楽しませてもらわないといけない。
しかし、高校野球はあくまでもやる方が主役だ。
楽しむ主役も彼ら選手たちだ。
僕たちは、それを見せてもらっているにすぎない。
僕たちの楽しみ方も、やる方に合わせて変わっていくべきだ。
投手戦、打撃戦、そんな分け方ではない、新しい見方を見つけなければならないかもしれない。

と、昼間にこの記事を書いて、帰ってきたら、英明対作新学院、ちょうど終わったところでした。惜しかった英明高校、また夏に待ってます。

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