見出し画像

読書記録#86 weの市民革命



現代社会の欠陥に切り込むシリーズ第三弾。

「ビジネスの未来」の著者、山口周氏がTwitterで取り上げていたのが、この本を手に取ったきっかけ。



本書を読むことで、コロナ前から今に至る、アメリカ国内における社会の動き・人々の思想の変遷を再確認することができる。


●読書メモ

先進国の消費者がいとも簡単に手にしたり捨てたりする衣類が、環境破壊を促進させるのみならず、途上国の製造の現場で人命を危機に晒したり、公害の原因になったりもしている_____そういう実情が少しずつ明らかにされるようになってからも、多くの消費者にとっては、安く物を手に入れられることのほうが重要なように思えた。
消費アクティビズムという武器を手にした若者たちが怒っている理由は、銃規制が進まないからだけではない。アメリカの富裕層と一般市民との所得格差がどんどん大きくなっていること、教育のコスト、特に大学の学費が高騰し続けていること、そして、大人たちが環境問題の深刻さを無視して、これまで通りに利益優先主義で社会を運営し続けていること____大人たちが残す負の遺産を将来自分たちが処理しなければならなくなることに対する若者たちの危機感は強い
2019年10月にデロイトが発表したレポート「目的がすべてである」によると、目的企業は利益主導の企業に比べて寿命が長く、成長ポテンシャルも大きければ、従業員の離職率も低く、こうしたことが、社会の前進を目指す企業に投資したいと考える消費者に接続する際の大きなセールスポイントになっている。
自分はどんな消費者でありたいか

→買いたいと思っている商品の会社・メーカー(ブランド)、産地、原材料、その商品が完成するまでにどれほどの人々の苦労や犠牲があったのか、得られた利益はその後どんなことに使われるのか、、等を考えて買うものを選ぶ姿勢が大事。ある種の投票行為である。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?