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読書記録#96 心理学・入門 心理学はこんなに面白い


完全に個人的なメモです。noteという公共の場で失礼致します。

本来は人間の本質を探る目的で読んだが、精神疾患の治療のヒントばかりを得る結果となった。


●読書メモ

臨床心理学のテーマに学習性無気力感というものがあります。失敗経験ばかりしていると、無気力になり鬱状態になってしまうということは実験的にも示されています。


・性格を変えることについて

性格は少なくとも、自己意識、他者から見える自分、大勢の中での自分の相対的位置、という3つの成分を含んでいます。自己意識や相対的な位置はなかなか変わりません、なので、他者から見える自分を変えることが有効です。そしてそのためには、具体的な行動を変えてみることです。性格を変えようと思わず、行動を変えてみましょう。
性格の変化には大きく分けて2つのパターンがあります。1つは日常生活の中で経験するさまざまな状況に合わせた性格の変化で、これをモード性格といいます。
会社では思いやりがあるが怠け者と思われているヤマダさんが、趣味のテニスでは間違えるように熱心に練習に励む、、
モード性格は精神障害の一種である「多重人格」(最近は、「解離性同一性障害」という診断名でよばれます)と混同されやすいですが、モード性格は状況と連動するのに対し、多重人格のそれぞれの人格は同じ状況でも現れることと、モード性格では「性格は変わっても自分は自分である」という自己同一性が維持されているのに対し、多重人格では人格の交代とともに「自分」も入れ替わってしまうことが異なります。
性格の変化のもう一つのパターンは、人生上の強烈な体験や、自分を取り巻く環境の大きな変化によって性格の変化が起きる性格変容です。モード性格が状況が戻れば元に戻る可逆的なものだったのに対し、性格変容は不可逆的で、一度起きると二度と元の性格に戻ることはありません。
入学、進学、就職、転職、結婚、出産、死別など
思い切ってその場所を飛び出してみることが、性格を変える第一歩であるかもしれません。


・異常心理学

異常心理学は、心理的苦痛の原因を探るアプローチです。原因を突き止めれば、その原因に対処することで治療が可能だと考えるのは医学モデルと呼ばれますが、このような因果関係をうつ病の発症などにあてはめて、その原因を可能な限り限定的に考えるのが異常心理学です。たとえば、仕事のストレスの増加→ソーシャルサポートの欠如→うつ病の発症のようなモデルが正しければ、薬物による療法よりも、より根源的な原因(仕事ストレス)の除去のほうが必要だということになります。


・認知行動療法

情緒的側面、行動的側面、認知的側面の問題点を洗い出す。

Aさん、25歳会社員女性

「腹痛、吐き気、頭痛、全般的な自信喪失感、対人場面における不安、過緊張」

Aさんは、そもそも人と話すことや対人関係を築くことが苦手

情緒的→不安が強い
行動的→コミュニケーションスキルの不足
認知的→否定的自己評価
療法
9つの場面(上司との会話、取引先との電話、先輩社員への頼みごとの場面等)について、カウンセラーが良い手本を示すロールプレイを行ってみた。ロールプレイを重ねるに従って「話す内容を整理してから話す」「どのように話すかリハーサルする」、など自分なりに整理をして行動ができるようになった。
それと同時に「なんとか話せそうだ」「いつも完璧じゃなくても良いんだ」といった自己卑下とは逆の考え方も生まれてきた→会社復帰に


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