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読書記録#75 コンテナ物語


当方、物流企業に勤めていた経験があり、以前から気になっていたため、この度手にとってみた。
どうやらビルゲイツが愛読者の一つとしてピックアップしているらしい。何でだろう。

本書を開くと、港湾労働者がどうこう、組合と経営者の争いがどうのこうの等、ものすごく詳細にコンテナをめぐる歴史背景が語られていた。元物流関係者として「コンテナ物語」というタイトルに惹かれたものの、細かい背景には全く興味がないと読みながら気づいた。。
結果的に、そのような部分は飛ばしまくり、ほんの一部しか読むに至らなかった。。


●読書メモ

コンテナの登場で、モノの輸送は大幅に安くなった。そしてこのことが、世界の経済を変えたのである。

消費者としては、コンテナ輸送による貿易の増加と高速化により商品の選択肢が大幅に増えるというメリットを享受することができる。

税関の検査官や公安関係者にとっては頭痛の種だ。たしかにコンテナ一個ごとに積付明細書が作成され提出されはする。けれども明細書と中身がほんとうに一致しているかどうかは、船会社にも荷役業者にもわからない。___全部の箱を点検することなどできるはずもない。つまりコンテナは、核物質、麻薬、テロ用の爆弾から不法移民にいたるまで、不正な物品を忍び込ませる格好の手段なのである。

コンテナの発展には戦争が大きな影響を及ぼしている。ベトナム戦争では米国のロジスティックという概念に従って、前線に切間なく軍事物資を供給することが重要とされ、その手段としてコンテナが活用された。その後、コンテナが国際海上輸送のキーとなり、1980年代から急成長が始まる。

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