読書記録#82 教養としての投資
数ヶ月間ずっと目をつけていた本。
楽天ポイントが大量に入ってきたこのタイミングで、やっと購入。
金融リテラシーを磨こうという自分の中のブームが数ヶ月前にあって、今はもう燃え尽きてしまったが。。
この本は「投資のノウハウ」ではなく、一般ビジネスパーソンにおいての投資マインドの重要さを説いたもの。
「労働者マインド」だけでなく、「投資家マインド」も持って、視野を広げて世の中の見方を変えよう。
●読書メモ
・労働者1.0=指示待ち人間、受動的
「自分は世間体を気にして仕方なく働いている」「親が働けと言うから」「ムカつく同僚、上司に対する愚痴」「副業」
→いつまでも自分のリソースを搾取される側。「労働者マインド」しか持たず、誰かに使われる側で生きていく人間。
言われたことを正確に実行するだけ。守備範囲が、自分の身の回りの物事のみ。
これと対極=「資本家」
自分のお金を出して、他人を働かせる。
自分で課題を見つけ、変革する能力を持っている。広く世界を知ろうとする。
→視野が広い
労働者2.0=積極型「自分が主体的に働いている」マインド。
私自身が投資家なのでよく分かるのですが、投資は額に汗することはないかも知れませんが、脳みそは常に汗をかいています。とにかく考えて考え抜いたうえで、投資判断を下しています。決して不労所得を得ているわけではありません。脳みそに汗をかくことは、額に汗をかくことと同等に尊いことを忘れないで下さい。
「自分が入社したいと思っている会社の20〜30年間の長期チャートは必ず見なさい」
「時間」「能力」「お金」という資産、リソースは概ね交換可能であるということです。大学生の息子には、「今、君がバイトで得られるものは1時間あたり1000円だろうが、その1時間を英検一級を取ることに費やし、クリアしたなら、君のバイト料は3倍以上に跳ね上がるよ」と、、
(株の購入) 売らなくていい会社しか買わない
→構造的に強靭な企業
強靭な構造とは、3つの要素に支えられています。「高い付加価値」「高い参入障壁」「長期潮流」です。
情報収集
事実か意見かをハッキリさせて情報をとることです。そして考えるときは、一次情報である事実(ファクト)を集めなければなりません。「他人の意見」はゼロベースでものを考えるときには邪魔以外のなにものでもないからです。
情報との付き合い方は、大量の情報をインプットすることよりも、考えることの方がよほど大事です。ところが、情報の量が増えれば増えるほど、人間は考えなくなります。考えることの総量は、流れている情報の総量に反比例するのです。
株式の個別銘柄に投資したいのであれば、会計に関する最低限の知識は身につけることです。出来れば、証券アナリスト試験の一次を通る程度の知識を持っていた方が良いでしょう。
●「投資」と「投機」の違い
→自分なりの見解だが、目先の利益に誘惑されずに長期的な目線での利益、持続性を考えられるか否かの違い
「投資」=長期的保有、計画性あり
「投機」=視野が狭い、短期的、ミーハー、ギャンブル的
【後日読み直し、追記】
キーワード→参入障壁
•参入障壁を築くうえで必要な投資を行うための経営判断力
たとえば自社の参入障壁を維持するために、競合の会社を買収するなんてことは、その典型的なケースです。買収だって立派な投資です。その他に研究開発投資や設備投資、人材投資などあらゆる投資の方法を用いて、参入障壁を維持しようとします。
・PER、PBR、売上、利益率、、、
数値は未来を語るものではありません。
テクニカル分析...星占いと何も変わりません。過去の値動きを辿って、過去にどういう値動きをしたから今後はこうなるなんて分かるはずがない。
投資対象を選別する上で一番大事なのは、仮説を立てることです。利益が増え続けるうえで必要な参入障壁が何なのかを探るために、さまざまな数値を用いて現状を確認しつつ、仮説を組み立てていくのです。
会社を訪問し、相手にする質問の内容
ひとつだけです。「御社のビジネスには参入障壁があるのですか?」です。参入障壁という言葉が理解してもらえない時には、「競争力を決める要因は何ですか」と聞くようにしています。
私たちのチームの掟には「手ぶらで行かない」というものがあります。企業訪問する時は必ず、私たちが考えている事業に関する仮説を参考資料として作成して持参します。資料の数字を挟んで議論すれば、ミーティングがより建設的・論理的になります。これは日本企業であろうと米国企業であろうと同じです。
→就活生なんかは、このマインドは非常に参考になるのではないか。
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