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地の時代の法定通貨、風の時代の仮想通貨(暗号資産)

 最近、仮想通貨が話題ですね。特にビットコインのニュースを多く目にするものです。仮想通貨はどちらかといえば投機的な印象が強いものですが、先日Tesla(テスラ)社のイーロン・マスク氏のツイートで話題になったように、世界に目を向けると、「企業の資産をビットコインで」という話も出てきています。これは驚きではないでしょうか。日本では、企業の資産にビットコインという発想は、まだあまりないですよね。一般的な日本の企業の社長に「うちの会社の資産も少しビットコインにしては……」と話したら「何をバカなことを言っているのだ!」と怒られそうです。

 さて、私たちは普段使っているお金、それは円です。電子マネーであろうが、クレジット決済であろうが、紙幣・硬貨であろうが「円」で決済します。円は日本の法定通貨です。法定通貨とは、強制通用力のある通貨のことを言います。私たちは日常特に何も考えずに円で決済しています。日本のお店で、お会計でお金を出そうとした時に、もしお財布の中にドルしか入っていなかったら焦るのではないでしょうか。「なぜ焦るのだろう?」ということを理論的に考えることはありまりませんが、日本の法定通貨が「円」だから焦るわけです。

 もちろんみなさんがご存知のとおり、アメリカの法定通貨はドルです。アメリカに行き買い物をする時はドルで支払いますね。

 最近「ポイントで買い物をする」ということもあります。しかしポイントは通貨ではありません。「1000円分のポイントをもらった。ラッキー!」といっても、そもそも特定のお店でしか使えません。しかし円なら日本中どのお店でも使うことができます。

 法定通貨は、その国が作り、その国で使われるものです。まさに「地の時代の通貨」といえるのではないでしょうか。それに対し仮想通貨は暗号資産とも言い、実態のあるものではなく、インターネット上でやり取りするものです。「風の時代の通貨」と考えることができます。

 そして風の時代に入った今、ちょうど仮想通貨のニュースが世間を賑わせています。もちろん、私たちの日常の支払いも、一部仮想通貨で行うことができます。以前は投機的なイメージの強かった仮想通貨が、風の時代に入り、これまで以上に日常で使われる場面が増えそうだというのが興味深いですね。

* 最新情報を追加 *

 以前は面白い話題があったら随時書いていた「風の時代のマーケティング」ですが、順序立てて理論的に執筆していこうと思い、2月から連載にしました。ご興味のある方はぜひお読みくださいね。 風の時代は通貨の概念も変わるのかもしれません!


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