ブロックチェーンインダストリーレポート 10月19日付
ブロックチェーンに関連する情報は毎日のように新しくアップデートされていきます。毎日いくつか気になるトピックを元にして、ブロックチェーンインダストリーまとめを読者の皆さんには日本語で紹介していきたいと思います。
今日も気になった3つの記事を元に、いくつかトピックを絡めて紹介していきたいと思います。
各国では現在ブロックチェーンを国領域で活用し、より社会の中での技術の進展を加速できるかという議論が盛んに行われています。オランダはその中でも活発な地域の一つで、アムステルダムで行われているDECODEというプロジェクトは2017年に開始され、個人のデータを市民が管理するということを新しいインフラを作ることで目指しています。これは欧州全体でサポートしているプロジェクトでもあり、試験地の一つとしてアムステルダムが採択されています。
デロイトが昨年の9月に公開したレポートでは、各国のブロックチェーンに対する研究、及び実証実験を一覧で確認することができます。これは、ジャンルごとにマッピングされているので非常にわかりやすいのと国ごとに比較ができるので参考になるかと思います。
レポートの結論として、デロイトは各国で起きている現象はブロックチェーン技術を導入するという視点だけでなく、社会全体がデジタルのインフラを基盤とした新しいシステム構築を目指していると述べ、過去のシステムの老朽化に伴う社会システムの刷新が今後重要になってくるという話をしています。
次に紹介するのは、土地登記に関してのブロックチェーンの取り組みの話です。こちらは過去紙をベースに記帳を行なってきましたが、今後はブロックチェーンデータベースの活用が見込まれる重要分野の一つであります。
オーストラリアのニューサウスウェールズ州ではeConveyancingシステムという土地登記の仕組みをブロックチェーン上に記載できるような計画を2019年7月を目処に進めています。
土地登記の話はブロックチェーン技術の活用事例を引き合いに出す際によく話をされます。オランダも不動産分野でのブロックチェーンの活用を模索していたり、スウェーデンでは既に2年間の試験期間を元に今後さらなる導入を目指しています。
世界各国の土地登記、不動産関連の実験例を見てみるとヨーロッパ、アメリカからアジア、中東まで幅広く取り組みが行われているのがわかります。これらのケースは実際にどこまで実現性があるかはわかりませんが、どの国もこの分野に関しては非常に力を入れて効率化を目指していることがわかります。
最後に取り上げるのは二国間の物流システムに関するトピックです。
アブダビ市とベルギーのアントウェルペンの港間で効率的に物流が機能するように現在議論が進められています。これは物流で発生するデータをより正確に記録すること目指すという側面もあり、技術的な側面だけでなく両国同士の協調が重要になってきます。
こういった物流などの大規模プロジェクトに関しては、技術的な側面だけでなく各国が協調してルールや制度を作るなどの取り組みが今後は重要になってくるので、技術の進歩と合わせて注目していきたい分野ではあります。
本日のトピックは以上で終了です!
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