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ブロックチェーンインダストリーレポート 11月17日付

ブロックチェーンに関連する情報は毎日のように新しくアップデートされていきます。毎日いくつか気になるトピックを元にして、ブロックチェーンインダストリーまとめを読者の皆さんには日本語で紹介していきたいと思います。

今回はエネルギー分野でのブロックチェーンの活用ケースに関して見ていきたいと思います。

現在のポスト取引の現場では多くが紙のやりとりを中心に行われており、コスト面やセキュリティという面でも非常に懸念が残ります。シェルとBPが支援するコンソーシアム作成のプラットフォーム、VAKT Globalはブロックチェーンを基盤としたオープンプラットフォームをスタートしています。

スマートコントラクトが発生する余分な手続きを削減し、紙が必要ないオペレーションを実現します。エネルギー取引を効率的に進めていくために、紙のやりとりの削減は時間とコスト的にも重要なポイントです。

Toptal insightの紹介しているMATT DIXON氏の記事の中で面白いデータが参照されています。同じエネルギー領域でも大きく分けると2つの分野に分けられ、電気、化石燃料関連のプロダクトとなります。こういったカテゴリーわけによって、それぞれマーケットの特性の違いがわかり、オイルのマーケットは原材料よりも大きなシェアを持っています。Energy Trading & Risk Management(ETRM)は其々のカテゴリーで現在大きな課題を持っていると考えており、ブロックチェーンのデータベース技術が今後その課題解決にあたるのではないかと考えています。 

この分野ではコスト削減に加えて、現在再生可能エネルギーの取引分野での検討も進んでいます。


SP groupはブロックチェーン技術を基盤としたマーケットプレースを再生可能エネルギー向けの展開を目指しており、これは Singapore renewal energy certificates(RECs)が定める審査の基準に基づいた形で運営されます。審査の手続きに大幅に時間がかかるものを、ブロックチェーンデータベースを中心とした新しいシステムを導入することによって解決を目指しています。 . 

承認プラットフォームのコンセプトは主に小規模エネルギー開発者に向けた展開を目指しており、個人間取引のモデルが今後再生エネルギー分野で広がることを見据えた展開を行なっています

さらに、新しい活動としてエネルギーコンソーシアムのような展開もスタートしています。

Energy Web Foundationは利用者が家から電気を販売できるようなブロックチェーンプラットフォームの開発を現在検討しています。EW blockchain上で既存の取引プラットフォームにデジタルリンクを接続して、別々のプラットフォームをつなぐ仕組みを考えています。 

将来的には国を越えた電力の販売計画を行なっており、これにより電力供給が世界的に流動化し、小規模事業者からの参入なども可能になります。エネルギーのマーケットは今後様々な形での変化、及び展開がブロックチェーンを基盤として考えられており、この辺りは引き続きチェックしていきたいです。



ブロックチェーン技術は世界中の人たちが注目している新しいビジネスのタネの一つです!気になったら気軽にメッセージください!