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なめらかなデジタル社会基盤

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本マガジンでは、現在のWEBの構造的な課題にスポットライトを当てながら、未来のウェブのあり方、プライバシー意識の変化と高まり、分散型IDのコンセプトや技術解説・導入事例などの幅広… もっと読む
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#ビットコイン

ブロックチェーンを通じて旅行の顧客体験はどう変わるのか?

航空系の会社はブロックチェーン技術に関して新しい取り組みを進めています。 顧客の課題において様々な場面で利活用を進める動きは今後も広がっていきそうです。 オランダのブロックチェーン企業unchain.ioはR3と連携して金融アプリケーションをKLM Royal Dutch Airline向けに開発を進めている段階です。 ソリューションを活用して企業内での決済での導入を進めていく計画でKLMとその関連会社で進めていきます。 アムステルダムを拠点とするunchain.io

デジタル通貨を巡るブロックチェーンの攻防とは?

デジタル通貨に関連した取り組みは日々アップデートしている状況です。 今後様々な分野での活用検証が進んで行く可能性があります。 インターネット大手のテンセントは仮想通貨研究に関するユニットを立ち上げ、新たに会社の支払いソリューションの一つとして今後展開を行って行く計画です。 チーム内で仮想通貨を支払いに活用した際のビジネスアプリケーションの検討や、今後規制などがどのように整えられるのかなどのリサーチも並行して行います。 デジタルドルは現在の銀行から提供されるドルとは異な

仮想通貨取引は一般化していくのか?

仮想通貨の取引に関しては様々なサービスが立ち上がりつつあります。 今後仕組みが整うことで活用領域も広がっていく可能性があります。 Operaはアンドロイドユーザー向けに組み込みウォレットを通じてビットコイン支払いをアプリを通じてできるようにすると発表しています。 TRONと呼ばれるブロックチェーンでアプリを構築するもので、デスクトップやモバイルでもデジタルウォレットを活用できる仕組みを提供していく計画です。 ビットコインを活用した国際間取引は2年間で46%と大きく伸び

変化する仮想通貨ハッキングの形とは?

ハッキングに関連した被害は世界中で数多く発生しています。 その中で、いくつか傾向も出てきているのでアップデートに注目です。 シンガポールに拠点を置くMatthew Ho氏は5億円近くの仮想通貨のマイニングに際して複数のクラウドサービスからの情報を盗んだ容疑にかけられています。 AWSの情報を始め3人の個人情報やクレジットカード情報が対象になります。 Ho氏のマイニングに利用された後の請求によって確認できたもので、一部はゲーム開発会社の経理によって精算が行われている中で

仮想通貨が実社会で利用できるために必要なポイントは?

仮想通貨がどのように実社会に繋がっていくかは一つのポイントです。 関連した動きが日々出て来ているので注目したいと思います。 ビットコインATMネットワークを提供するCoinmeはシリーズAの調達でRippleの子会社XpringやBlockchain Finance Fundなどから2億円近くを調達しています。 2500以上の場所で既に活用が進んでいる状況です。Coinmeは2014年にビットコインの交換所をスタートしており、1月にはコインを現金に交換する Coinst

ブロックチェーンベースのスマートフォンとは?

ブロックチェーン、仮想通貨に関連したスマートフォンも徐々に誕生してきています。 その中でいくつか気になるトピックを紹介します。 東南アジアを中心に仮想通貨大手のHuobiはスマートフォンの展開を発表しています。 “Acute Angle”というブロックチェーンモバイルモデルは515ドルで販売し、Whole Networkと呼ばれるHuobiの投資先が独自のネットワークを提供します。 仮想通貨に対応して、ボタンで取引できる仕組みを導入しておりアプリケーションやコールドウ

仮想通貨、ブロックチェーンへのセキュリティ対策の課題は?

ネット社会が広がる中でサイバー犯罪は確実に増えて来ています。 仮想通貨やブロックチェーン分野でも対策が必要になって来ます。 サイバーセキュリティ企業マカフィーの報告で仮想通貨のマイニング関連のマルウェアによる攻撃は拡大して来ています。 これはApple MacOSとMicrosoft Windowsシステム双方で増加傾向にあります。 Windows製品はPowerShellと呼ばれるマイクロソフトの開発したスクリプト言語を通じて発生しています。 ブロックチェーンメ

ブロックチェーンでも加速するメッセージアプリ競争とは?

FacebookのLibraのような取り組みは今後も増えていくだろうと思います。 特にメッセージアプリの競争の加速が大きく影響していきそうです。 韓国のメッセージアプリカカオは“Klip”と呼ばれる仮想通貨ウォレットを開発しています。 ブロックチェーンを開発する部門GroundXが主導していて、デジタルウォレットを通じてユーザー情報とデジタルアセットの管理ができるものです。 Klayの技術を基盤としたノンファンジブルトークンなどを活用し、ゲーム上で獲得したトークンはK

ブロックチェーンビジネスと本人認証の関係性は?

KYCと呼ばれる本人の認証は金融取引やビジネスにおいても非常に重要なトピックです。 そのKYC分野にも新しいテクノロジーが入ってきています。 ドバイインターナショナルフィナンシャルセンターはマシュレク銀行とフィンテック企業Norblocと協力しブロックチェーン技術を活用したKYCのデータシェアリングコンソーシアムを2020年に立ち上げる予定です。 このプログラムでは一つのKYCレコードを作成することを目的としており、一つのソリューションで複数の電子IDを金融機関の間で利

ブロックチェーンウォレットの良い使い道は?

ブロックチェーンに関連したウォレットが徐々に広がりつつあります。 ソフトウェアとハードウェアどちらのウォレットがビジネス的にメリットがありそうでしょうか? オーストリアベースのセキュリティ印刷会社はハードウォレットの開発をスタートしています。 ハードウェアウォレットはYOUNIQXが開発するアプリIDを活用してWifiやNFCを通じて承認されたネットワークの構築を行います。 YOUNIQXは既にIDに関連したサービスを展開しており、MICK (My Identity

価値の安定した仮想通貨は本当に便利なのか?

ステーブルコインと呼ばれる種類の価値の安定した仮想通貨への注目がより集まってきています。 その中で今起きているトレンドをいくつか紹介します。 Facebookが発表したLibraプロジェクトは金融業界やトレーダーの間でも非常に大きな注目を集めています。 彼らが構想している価値の安定した仮想通貨が普及すれば、今までの金融の仕組みとは違った形での世界が広がることになりそうです。 Facebook以外にもこの種類の仮想通貨はJPモルガンの開発するJPM CoinやFnal

カードゲームとブロックチェーンの相性が良い理由とは?

ブロックチェーンとゲームをキーワードに色々なプロジェクトが誕生してきています。 その中でも一部アップデートを紹介します。 ゲームマーケティングスタートアップRefereumはPUBGとパートナーシップを発表し、リワードとしてRFRトークンの提供を行います。 PUBGをプレイするとミッションをクリアしていくことでトークンが付与される仕組みです。 ブロックチェーン技術はその中で少額の支払いで活用され、ゲームコミュニティ内でのエンゲージメント向上に繋がります。 ゲームはト

ブロックチェーン導入で変わる会計システムとは?

仮想通貨やブロックチェーン上での取引が増えていくと会計の仕組みも大きく変化していく必要があります。 いくつかトレンドが動き始めているのでご紹介します。 KW Walter、GS1オーストリア、EDITELオーストリアのグループ会社Bundesvereinigung Logistik Österreich、鉄道会社DBシェンカーとウィーン経済大学は新たに開設されたEYの取り組みに参画を発表しています。 このプロジェクトでは国際標準に合わせることを目的にe-CMRを基準とし

グローバルトップ企業がブロックチェーンに乗り出す理由とは?

各国の大手企業は既にブロックチェーン技術のトライアルを進め、一部の企業は独自技術開発まで進めています。 その中でもいくつか進んでいる事例を紹介します。 ブロックチェーン技術に早期から取り組んでいるINGグループは既に44の実証実験を行い、うち8つの実験を中心にドメインを絞り始めています。 それに加えて "bulletproofs" と呼ばれる独自のブロックチェーン技術を既に開発しています。 これはネットワーク内の第三者の信頼がない状態でも信頼を担保して処理ができる仕組