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映画「マネーボール」を彷彿させるオウンドメディア「ソレドコ」のマーケティング手法

ソレドコとは

「ソレドコ」とは楽天市場の非会員にアプローチするために立ち上げられたオウンドメディアだ。「それどこで買ったの?」「それ、どこがおもしろいの?」が由来だそうだ。ソレドコの特徴を簡単にまとめるとこのようになる。

①ロングテールでニッチ
例に「調味料マニアおすすめの【めんつゆ】17選。万能なめんつゆでそうめん・そば・うどんをもっとおいしく」だ。自分の場合は餃子が好きだけだから、「ポン酢」などがトピックだったら見てしまうかもしれない。
今でこそ、インスタでこのようなトピックがありそうだが、少し前にこのようなオウンドメディアがそのはしりだったのかもしれない。いずれせよ、ロングテールだけど需要がありそうなことは間違いない。

②「ハマる・沼」をテーマに個性豊かなライターたちが執筆
「役に立つ」だけでは一辺倒だ。「なんか面白い。それで思わずシェアしたくなってしまうようなサイト設計なのがソレドコだ。その裏には、十人十色のライターさん達が独自の視点で語っている。よって売りつけ感が出ない、抵抗感なく商品が宣伝される。

映画「マネーボール」とは

「マネーボール」とはブラッド・ピット主演の野球映画だ。当時主流ではなかった、統計理論を用いて貧乏野球軍団アスレチックスを常勝軍団に変革させる実話サクセスストーリーだ。

そもそも野球はサッカーやラグビーと比べて、攻守がはっきり分かれていて、状況を可視化しやすい。詳しくは参照記事を見て欲しいが、映画で使われている「セイバーメトリクス」理論では、攻撃の状況下はたった24種類に分けることができるそうだ。

何が共通していて面白いか

運営責任者の一人の高野さんはサイトでこのように語っている。

SNSで反響があるかどうかって、記事を作って公開するまでわからない部分がどうしてもあります。あるのですが、だんだんと打率が上がってきてる感触はあります。どういうライターに書いてもらえばいいか、どういう企画で掘り下げてもらうといいか、どういう情報を「それどこ」の読者はよろこんでくれそうか、そういうイメージを編集者がしっかり共有しています。

その仮説イメージを元に企画を詰めてライターを選定して、記事へと落とし込んでいきます。公開されたら読者の反応とすり合わせて、仮説が正しかったかを確認して…そうした積み重ねでようやくわかってきた感覚値みたいなものです。

だから、目標達成のために記事本数を増やすというよりも、感覚値を元に記事の作り込みをじっくり行う方が大きな反響が期待でき、結果として目標KPIを達成できるという循環が生まれています。

ナイルのSEO相談室

「データ」を基に「この企画」を「どの記者」に「どの読者層」に届けるか。多くの会社と異なり、たくさんの執筆者を抱え込んでいるから可能な戦略だ。
何が共通しているかというと、「適材適所」でやっているということだ。

楽天市場でも非会員の流入に精力的にやっている!

楽天という求心力がある会社だから可能であるのはある。ただ、「ソレドコ」がジャンルを絞ってないのも一つの強みなのかもしれない。


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