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#本日の一品(1)

ドイツのコンテンツマーケター、メール・ロスの記事の紹介です。

★紹介記事

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URL:https://maelroth.com/2018/06/personas-der-weg-ist-das-ziel/

マーケティング業界においては、まずペルソナ(ターゲットとなる人物を具体的に描いたもの)を作成するケースが多いでしょう。

UIやUXなどの分野では、「どういった人物が使用するか」を決めた「(いわゆる)ペルソナ」、コンテンツマーケティングやインバウンドマーケティングでは「商品を購入してほしい理想的な顧客」を決めた「バイヤーペルソナ」などの違いがありますが、マーケティングを担当している方は一度は作成したことがあるのではないでしょうか。

ここで質問です。作成したペルソナをどこまで活用できてますか?おそらく文書などで何かしら「形に残して」いるかもしれませんが、お蔵入りにはなってないでしょうか。メール・ロスはそうした現場を多く見てきたと言います。ではなぜお蔵入りになってしまうのか。

原因として挙げられているのが、ペルソナを完成品と考えてしまう点です。ではどうすればよいのか。大切なのは、ペルソナをプロジェクトの中で都度ブラッシュアップし、最後に完成するものと捉えることです。

ペルソナを活用するには?―ドキュメントタイプVSプロセスタイプ

記事では、大まかに分けて二つのタイプが紹介されています。

ペルソナ

ドキュメントタイプは、完成したペルソナを起点とし、コンテンツ案や施策の方向性を決定します。この場合、ペルソナは修正不可(あっても微修正)で、案件の進め方としてはかなり一般的なやりかたでしょう。

しかし、記事が推奨しているのはプロセスタイプです。このタイプの場合、ペルソナはあくまで「仮説」です。案件が進むなかで、自部署もしくは他部署の方からペルソナへの意見がでたら、その都度変更を加えていきます。実際のお客さんの意見を取り入れるケースもあります。ペルソナが完成するのは、あくまでプロジェクトが終わる最後の段階とされています。

プロジェクトタイプのポイントとメリットは次の点です。

【ポイント】
● ペルソナの作成をプロジェクトのスタートポイントとするのではなく、プロジェクトのゴールにする
【メリット】
● プロジェクトのゴールにすることで、ペルソナがお蔵入りになるといった事態が防げる(というより起こり得ない)
● プロジェクトの中でブラッシュアップされることで、より具体的なペルソナが完成する

「ペルソナを作成したけど、もっと調査しなくては」、「作成したペルソナを利用できるほど、精緻に作りこまれていない」と、プロジェクトを始める前に立ち止まってしまってはいませんか。「実際に作成したペルソナ、結局のところプロジェクト内では活用しなかったな」という事態になっていませんか。

初めから精緻にペルソナを作成する必要はありませんし、プロジェクト内でブラッシュアップをしてはいけない理由もありません。本記事で紹介されている「プロセスタイプ」を一度実践してみてはいかがしょうか。

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