見出し画像

サスティナブルなシューズ

数年前から世の中にサスティナブルというワードが聞こえるようになってきまして、スポーツアパレルの業界もそれがブランドの価値を高める(決める)一つのファクターとなってきました。(もちろん数年前どころか、もっと前から取り組んでいるところもあると思いますが)

とくに最近活況だなと思うのが「シューズ」。およそスポーツアパレルの中で最も競技力に直結するカテゴリーの一つだと思いますが、技術の進歩によって、競技に耐えうる耐久性や走り心地、感触、反発力、耐久性等がサスティナブルな≒再生可能な素材や製造方法で作る事ができるようになったという事でしょうか。

これからの地球の環境のために。自分たちのみならず子どもたちやその先の人々の未来のために。サスティナブルという考えは今後もっと話題になりおそらく必要不可欠な考えになると思います。(いやむしろ少し先の未来では「当然」「前提」という事になり話題にすらならなくなるかも)

本記事ではそんなサスティナブルをコンセプトとした主だったメーカーのシューズをまとめてみました。


宇宙ゴミ由来のスニーカー「NIKE SPACE HIPPIE COLLECTION」

ナイキスペースヒッピー

冒頭から目を引く「宇宙ゴミ」という言葉ですが、実際に宇宙に浮遊しているゴミをリサイクルしたわけではないようです。

ナイキが「宇宙ゴミ」と呼んでいるのはナイキのシューズ工場にある廃材のことで、これをリサイクルして作り上げられたのがこの「スペース ヒッピー コレクション」。アッパーのニット素材にはリサイクルしたプラスチックボトルやTシャツ、糸くずを含む100%リサイクル素材を使用。ナイキ史上、もっとも低い炭素排出スコアを実現し、地球に優しいコレクションだそうです。

個人的にはNIKEはやっぱりデザインがオシャレで好きです。これはACGっぽい感じですね。下記はイメージV。



100%リサイクル可能なシューズ「adidas FUTURECRAFT」

画像2

adidasからは「100%リサイクル可能」なシューズ。
このFUTURECRAFTはアッパーだけとか、ソールだけとか、シューレースだけとか、では無く全てがリサイクル可能というまさに未来のシューズ。
単一素材の採用および接着剤を使用しない、最初から再生できるように設計された、革新的なアプローチ。
現在はモニターによる実証実験中で、一般販売は2021年予定との事。

この100%リサイクルのループがうまくまわっていくには、使い古したシューズの「返却」というのがハードルになると予想されているようです。

画像3



植物由来シューズ「Reebok FOREVER FLOATRIDE GROW」

画像4

野菜ジュースの商品広告のようなグラフィックですが、Reebokのシューズです。いたるところに「ひまし」「ユーカリ」「藻」などの植物が使われており、どんな履き心地かとても気になります。

まずミッドソールには持続可能な方法で栽培された唐胡麻(キャスタービーン、ひまし)から作られた「エラスティルBIO」という素材を採用し、高いクッション性と反発性を実現。また、アッパー素材にはサスティナブルな形で調達され、最後には自然に生分解されるユーカリを原料としながらも丈夫さと通気性を兼備。ソックライナーには、侵入性増殖が進む地域から収穫されたブルーム藻を用いており、天然の防臭効果が得られるようになっているとの事。

この「FOREVER FLOATRIDE GROW」が凄いところは、環境問題に配慮された天然素材を使用しながらも、リーボックが誇る独自のクッショニング素材「Floatride」を搭載しており、機能面でも市販の最高レベルのランニングシューズに匹敵するパフォーマンス性を実現しているところだといえます。



製造方法がサスティナブル「PUMA CENTRAL SAINT MARCTINS Collection」

画像5

ロンドンの芸術大学セントラル・セント・マーチンズと共同開発をし、サステイナブルな技術を活用したコレクションとの事。Dope Dyeという最先端の染色技術やデジタルプリントなどの技術を使用し、プロダクトの製造過程で使用される化学物質や水の量を削減。水の消費量については最大約17.4%の削減が可能となっているそうです。

素材自体をサスティナブルにする事ももちろん重要ですが、作り方自体を見直して持続性のあるものにするというのもサスティナブルなシューズ。



全てが未着色だから、地球にやさしい「New balance UN-DYED PACK」

ニューバラ

最後に紹介するのも作り方自体に持続性があるシューズ。

New balanceのUN-DYED PACKは使用される全てのパーツが未着色のまま=UN-DYED。染料を使う着色工程をなくすことで化学物質使用を減らし、着色で必要となる水も大幅にカットされているそうです。
未着色といっても、透明なわけでも全てが真っ白なわけでもありません。素材自体の色との事で今モデルは淡いグレー。見るからに地球環境にやさしそう。

ニューバラ2

にゅーばら3


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?