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社会的証明の原理をマーケティングに応用するとどうなる?

心理学やマーケティングを学び、ビジネスに応用したい方に、私自身が学び実践し、使えるなぁと実感したスキルをまとめていきます。

今回は「社会的証明の原理」と呼ばれる、心理学の用語になりますが、別名では「バンドワゴン効果」とも呼ばれています。

社会的証明の原理は、マーケティングやコーチングといった、相手の心理を巧みに理解し、活用する事で、あなたのビジネスにも応用が可能な手法ですので、実例を示しながらご紹介していきます。

社会的証明の原理とは?

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「社会的証明の原理」とは、複数の選択の中で、その他大勢の人たちが選択肢ている場合に、その商品やサービスがより良いものに感じてくる心理状態の事を言います。

社会的証明の原理は、特別に誰かに合わせようと思わなくても、無意識のうちに合わせていく事になります。

そのため、流行っている店をみると、流行っているように見えますが、逆に閑散とした感じになると、入りにくいと感じてしまうのは、実は社会的証明の原理が働いているからです。

別名でバンドワゴン効果と呼ばれる社会的証明の原理

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社会的証明の原理は、別名「バンドワゴン効果(英語:bandwagon effect)」と呼ばれていますが、バンドワゴンとはパレードを先導する楽隊車の事を言い、「バンドワゴンに乗る」という喩えが使われたりします。

「バンドワゴンに乗る」とは、

・有利な方に付く

・多数派に付く

といった意味で使われる言葉ですが、バンドワゴン効果と社会的証明の原理が同じ意味を示すので、今では同じ言葉として使われるようになりました。

先日、記事にした同調現象も似たような意味合いになります。

社会的証明の原理は身近なコンビニトイレで見られます

社会的証明の原理を上手く使った例として、

「コンビニエンスストアのトイレの張り紙」

を用いて解説する方が多いですが、コンビニのトイレが、なぜ社会的証明の原理なのか?をもう少し詳しくお話していきましょう。

コンビニエンスストアのトイレで書かれている言葉に注目して頂きたいのですが、

「いつも綺麗にお使い頂き、有難うございます」

と書かれていますよね?

この言葉こそ、社会的証明の原理を応用したワードなのですが、

・大勢の方が綺麗に使っている。

つまり、自分も綺麗に使わないといけない・・

という事を無意識にメッセージとして伝えているのです。

社会的証明の原理を旅行会社で応用

社会的証明の原理は、旅行会社のホームページでも見られます。

どのような場面か?を具体的にお伝えすると、

「本日中に4人がこの宿を予約しました」

「現在32人がこの航空券を見ています」

という文字を楽天トラベルなどの旅行サイトでご覧になった事はありますよね?

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画像では、

「48時間以内に1人が予約しました」

という部分が、社会的証明の原理にあたるわけですが、誰かが推薦している情報を見ると、ついつい良い情報のように思ってしまうわけです。

社会的証明の原理を使って募金を効果的にする方法

コンビニや旅行会社以外にも「社会的証明の原理」を上手く使える方法として、募金があります。

繰り返しになりますが、社会的証明の原理は

「周りの大勢の行動は正しい」

となるのであれば、募金も「前提を作ってしまう」と良いかもしれません。

前提というのは、

「募金を先に入れておき、空の状態にしない」

という事です。

こうする事で、

「周りも募金してるんだ、自分もしないと」

という気持ちになるのです。

社会的証明の原理をマーケティングに応用すると?

では、社会的証明の原理を実際のマーケティングに応用するとすれば、どんな事が出来るのでしょうか?

ここまで、コンビニや旅行会社などの具体例を伝えてきましたが、実際にあなたが今すぐにでも使える方法をご紹介したいと想います。

WEBマーケティングで社会的証明の原理を使うなら

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日本漢字能力検定協会(漢検)ですが、かつては「250万人の漢検」というロゴを標榜していました。

このように「具体的な根拠ある数字を入力する」事で、大変好評である事が伝わりやすくなります。

セールスページでは、「累計●●人」、「累計●●数販売」といった文字を見かける事もあると思いますが、これらは社会的証明の原理を応用したものだと言えます。

また、通販テレビなどでも、実は応用されていて、電話番号が発表されてすぐに、「残り●●個になりました」と言って、煽り文句が続く事があります。

同じく、通販番組で

「お電話が繋がりにくい場合は、~」

という言葉を挟む場合がありますが、実はこれも「繁盛している」事を間接的に植え込むキラーワードになるのです。

これら全て、社会的証明の原理を応用したトーク術と言えます。

権威ある賞やイベントも社会的証明の原理に繋がる

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そして、もう一つ。

見込み客に近しい人を使ったお客様の声やアンケートがあると、その声を見て「自分ごと化しやすくなる」ため、ターゲットに合うお客様の声を集めるというのも有効な手段です。

その他、物販などを扱っている場合であれば、

・モンドセレクション金賞

・グッドデザイン賞

などの食料、飲料、文房具などのアワードを受賞するというだけで、箔が付いてきます。

このような賞は、比較的簡単に獲得できますので、ミシュランのような難易度の高いものではなく、簡易なものを狙うのもありでしょう。

ほかには、

・神戸コレクション

のようなファッションイベントに参加したり、様々なイベントでの販売実績や受賞実績なども、「周りの多くの人に認められた賞」となりますので、有効な手段です。

今後意識的に「社会的証明の原理」を使う事で、脳科学を取り入れたマーケッターの仲間入りです。

是非とも、意識的にご活用いただければと思いますし、少しでもお役に立てれば幸いです。

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