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【上昇相場対策】この1ヶ月で損失を出した方への対処法

2024年3月から4月の初めにかけて、損失を出した方が多くいるようです。
テクニカル分析でどのように対応すべきだったかを解説します。

状況の振り返り

まず、2月から4月の初めまでの、日経平均のチャートをご覧ください。

2月は上昇相場です。月初から月末にかけて右肩上がりです。最安値から最高値まで9.96%の上昇をしています。

【有効な買い方】
このような上昇トレンドでは、高値買いは有効になります。いつ買おうと、買ってから上がるからです。
逆に、押し目がないため、押し目買いはできません(損失は出ないけど機会損失の気持ちが高まる)。損失が出なかった方は、押し目買いのトレードスタイルだったのかと思います。

【大衆心理】
この急激な上昇を見て大衆が思うことは、「急いで買わないと取り残される」「下がったらすぐに買おう(でも下がらないから買えない)」です。

その一方で、3月から4月はいわゆるレンジになっています。7.36%の間でレンジということです。

【有効な買い方】
このようなレンジ相場では、押し目買い・高値売りが基本になります。
逆に、高値買い・下げて損切りは最大効率で損失を出すことになります。
最近損失を出した方はこの最大効率の損失を出していたと思います。

【大衆心理】
2月の急上昇を見て、下げたら買おうと思っています。さらに下がったらさらに買いです。ナンピンと似たような行為になります。
これは資金力勝負みたいなもので、機関投資家からすれば、大衆の個人投資家がナンピンをするなら、売りを浴びせて下落させ損切りに追い込みやすいです。個人投資家の損切りは、株を売ることになるので、ますます値下がりします(そして空売りした機関投資家は儲かります。)。

株探ニュースより

対処法

結論として、どのように対処すべきかといえば、今が高値買いすべき上昇相場なのか、押し目買い・高値売りすべきレンジ相場なのかを見極めることです。
ですが、それはかなり難しいです。
ただし、上昇相場のスタイルで高値買いしてはならない相場というのは、簡単に見分けることができます。
今度は3月をズームしたチャートです。

中央で大きく下落した後に、再度高値を更新しています。
その後、前回高値(3月上旬)を割っています。
この時点で、買いは禁止です。
そして、それ以降、前回高値を上回らずに4月に突入しています。
つまり、3月28日以降に買い場はないです。
それにもかかわらず買っている方は、その買い方は誤りです。
2月の急上昇を見ていて、取り残されたくないという気持ちだけで買っていると思われます。
そして、上昇した日に焦って買い、下落しては損切りをしているはずです。しかも、上昇に乗り遅れまいと焦って買うから、ポジションは大きくなりがちです。ポジションサイジングを全くしておらず、あわや退場のリスクさえあります。

高値更新に失敗したら、それはレンジ相場入りになりますので、レンジ相場で勝てるよう戦略を変えるようにしましょう。ブレイクアウトエントリーはもってのほかです。
個別銘柄を売買したい方は、そのチャートをよく確認し、レンジになっていないか考えてみてください。

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