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「わかりやすく、丁寧に」を心がけて ◆アメリカ在住トレーダーの市場分析 ◆マクロ経済を専門家が詳しく解説 ニュースが市場に与える影響を共有します ・ 【投稿日時】 ・火~金: 8時 ・日曜日: 21時までに週間レポート ・ X (twitter)をメインで最速ニュースを発信中 ⇩

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ファンダメンタルの重要性【為替】

今回は為替を中心にファンダメンタルの説明をしていく。 金融商品である為替、株、債券、コモディティは密接な関係にあるので、ファンダメンタルを知らない方には必ず読んでいただきたい。 それでは、情報の重要性とファンダメンタルの使用例を見ていきましょう。 適正な為替レートの形成 為替レートは各国のマクロ経済環境に基づいて形成されるべきです。 経済成長率や金利、インフレ率などのファンダメンタルな指標が為替レートを方向付けます。 これらの情報なくしては、為替レートは実際の経済状況か

    • 【8月23日】植田総裁、パウエル議長の発言

      現在の為替市場のトレンド 現在、為替市場ではドルの買い戻しが優勢となっている。ドル円は一時146円台半ばまで上昇しており、これは特段の材料がなくとも、ポジション調整が行われた結果と見らる。特に、本日予定されているパウエルFRB議長の講演を控えて、市場参加者は慎重な姿勢を取っているようだ。発言まではボラティリティの低下で取引はできなさそう。 朝方までの振り返り 米10年債利回りが3.87%台まで上昇し、それに伴ってドル円が146.53円まで上昇した。また、シュミッド米カン

      • 【8月22日】米景気後退は来ているのか?

        現在の為替市場のトレンド 現在の為替市場では、ドル円相場が米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の内容に影響を受けて大きく動いている状態だ。特に、7月のFOMC議事要旨で9月の利下げが適切とされる見方が示されたことで、ドルが売られ、ドル円は一時144円台半ばまで下落した。この動きは、米国の雇用者数が下方修正されたことや、FOMCの金融政策緩和の期待が強まったことが背景にある。 朝方までの振り返り 昨日の経済指標としては、米労働統計局が発表した年次ベンチマーク改定値が注

        • 【8月21日】米雇用者数、基準改定で100万人減も

          現在の為替市場のトレンド 現在、米金利低下の影響からドル売りが継続しており、ドル円は上値が重い展開となっている。ドル円は一時147円台に上昇しましたが、その後は145円台前半まで下落し、再び145円を下回る動きが見られている。市場全体では、ボラティリティが高い状態が続いており、150円から再び遠ざかる展開が顕著となっている。 朝方までの振り返り ボウマンFRB理事の発言: インフレの上振れリスクが依然として存在することを指摘。 物価上昇率がさらに鈍化すれば、利下げが適

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        ファンダメンタルの重要性【為替】

          【8月20日】ジャクソンホール会合待ち

          現在の為替市場のトレンド 現在、ドル売りのトレンドが続いているが、ドル円は146円台半ばまで買い戻されている。これは、ボラティリティの高い相場の中での一時的なドル買い戻し、もしくは方向感のない相場だと考えられる。全体的なトレンドとしてはドル安が進行しているものの、ドル円に関しては若干の反発が見られている。ジャクソンホール会合までは材料1つ1つに反応する相場が続きそうだ。 朝方までの振り返り 経済指標 米国の7月の景気先行指数 結果-0.6% 予想の-0.3% 前回値-0

          【8月20日】ジャクソンホール会合待ち

          8月12日~8月16日 ドル円見通し

          ◆先週のドル円振り返り ◆値動きから市場の方向性を予測する ◆今週のドル円見通し ◆先週のドル円振り返り先週は米経済指標の好結果を受け、景気後退の後退を確認した市場がリスクオンへと戻った相場展開となった。 ドル円やゴールド、株価の下落の要因となったキャリートレードの巻き戻しの終了から、ファンダメンタルがわかりやすく市場へと影響した一週間だった。 9月FOMCの利下げ折込は50bpから25bpへ、しかし、利下げはCPIの減速を確認してより決定的となった。 小売売上高はかなり

          8月12日~8月16日 ドル円見通し

          【8月16日】米景気後退懸念の後退

          現在の為替市場の現在のトレンド ドル円は、アメリカの小売売上高が予想を上回る強い結果となったことで、景気後退懸念の後退からドル買いが強まり、149円台に上昇。市場では、9月のFOMCでの大幅利下げ期待が後退し、利下げ期待の一部が織り込まれつつも、0.50%の利下げ可能性は25%まで低下している。 日銀の追加利上げ期待が後退している中で、ドル円は150円台を試す可能性が高まっているが、上値では売り圧力も強まる可能性がある。 朝方までの振り返り ・米小売売上高(7月)は予

          【8月16日】米景気後退懸念の後退

          【8月15日】FRB9月利下げは25bpか?

          現在の為替市場のトレンド ドル円は現在、147円を挟んで上下動している。これは、米国の消費者物価指数(CPI)の発表後、為替市場がドル買いに反応し、一時的に147円台半ばまで上昇したためである。しかし、その後の利下げ期待が一巡し、再び146円台に下落する場面も見られた。 景気は減速しているが、前回値以上の回復を見せるなど、思っていたほど景気が後退していないことを確認したための上昇だ。 朝方までの振り返り 昨日の米国CPIの発表では、コア指数が4ヶ月連続で鈍化し、インフレ

          【8月15日】FRB9月利下げは25bpか?

          【8月14日】米景気後退は起きているのか?

          現在の為替市場ではドル売りが優勢となっている。7月の米生産者物価指数(PPI)が予想を下回り、景気後退の可能性、インフレの継続的な鈍化が確認されたため、米連邦準備制度(FRB)の利下げ観測が強まったことによるものである。 昨日もお伝えしたが、景気後退時は継続的な経済指標の軟化が確認される。本日は米消費者物価指数があるが、予想以上に悪化する場合、再度景気後退懸念が市場で広がる可能性がある。 PPI後にドル円は一時146円台半ばまで下落した。個人的にこの下落には乗りやすかったと思

          【8月14日】米景気後退は起きているのか?

          【8月13日】米景気後退の確認と金相場

          今朝までの為替市場では、ドル円が一時的に148円台に上昇したものの、147円台前半に急落している。元日銀委員の「年内の追加利上げは無理」との発言から円売りが進んだことがうかがえる。全体として、円高が一服しており、再び円安が始まるかどうかは、今週の米経済指標でリセッション懸念が再度広がるかどうかにかかっている。 ゴールドは中東情勢の緊張、米9月利下げ折込み、キャリートレードの巻き戻しの減速から上昇を見せている。再度伝えるが、金価格は米利下げ時に必ず上昇している過去のデータがある

          【8月13日】米景気後退の確認と金相場

          8月12日~8月16日 ドル円見通し

          ◆先週のドル円振り返り ◆パニック相場の原因を考える ◆今週のドル円見通し ◆先週のドル円振り返り先週は米国のS&P 500VIX (恐怖指数) が瞬間的に65を超え、市場がパニックしたことは衝撃的であった。このパニック相場は、米国の景気後退の可能性が警戒されているところからきており、7月30日(火)から8月5日(月)のわずか5営業日で米10年債金利は最大で12%ほどの下落が確認できた。これは、コロナショック時における14%の下落規模と同じであり、瞬間的なパニックも大きかっ

          8月12日~8月16日 ドル円見通し

          【8月6日】ドル円は更に下落か?

          円は7カ月ぶりに安値からやや持ち直し、ドル円はこの短期間で162円付近から20円もの下落を見せた。連続する経済指標の悪化から米国の景気後退懸念が急浮上し、米利下げの折り込み度が加速し、日銀の連続利上げの可能性から円買いが進んでいた。しかし、米7月ISM非製造業景況指数が予想を上回るとドルが買われ、ドル円も146円付近までの上昇を見せている。パニック相場で急激な値動きを見せている相場だが、落ち着いた後に金利差から円売り再開になるのか、米国利下げにより、さらに円高になるのかは、今

          【8月6日】ドル円は更に下落か?

          8月5日~8月9日 ドル円見通し

          ◆先週のドル円振り返り ◆日米の経済について ◆今週のドル円見通し ◆先週のドル円振り返り日本の利上げに続き、かなり悪い雇用統計が来て一気にリスクオフが悪化した。実際に、FRBの緊急利下げや9月0.5%利下げがあるとなると、為替側もドル円の下げが140円では止まらない可能性がある。リスクオフ時の下げ相場のコツだが、戻り売りがメイン。そして、突然の好材料での急激な反発を避けるために「ショート」というように時間軸は短く買い戻すことが重要になってくる。現在の相場を過去の下落相場と

          8月5日~8月9日 ドル円見通し

          【8月2日】雇用統計結果でドル円は本格的な下落相場へ

          ドル円は一旦150円台を回復したものの、再び150円を割り込んでいる。これは弱いISM製造業景気指数が予想を下回り、8カ月ぶりの低水準に下がったことがきっかけとなっており、米利下げ折込も9月に0.5%の確率が2割まで上昇した。これまでの米国株は、bad news is good newsとして捉えてきた。市場は弱い経済指標に敏感になっており、景気後退懸念の兆候が見られると bad news is bad news と捉えられやすい地合いと言える。米国株の大幅安と米国債利回りの

          【8月2日】雇用統計結果でドル円は本格的な下落相場へ

          【8月1日】ドル円転換の可能性

          日銀とFOMCの内容 注目の日米金融政策決定会合が無事終了した。日本は0.25%まで金利を引き上げ、植田総裁の会見では「0..5%を壁とはとらえていない」とのタカ派的な発言もあり、ドル円は150円を割れる場面も見られた。 FOMCでは、金利は据え置いたもののパウエル議長の発言は予想以上に明確に9月利下げについて言及したと市場ではとらえられ、ゴールドの上昇、ドル安とドル円の下落を引き起こした。声明と発言内容からFRBは雇用関係の落ち込みを気にしており、インフレ率はいまだに高

          【8月1日】ドル円転換の可能性

          【7月31日】日銀は利上げできるのか?

          日銀が利上げを検討しているという観測報道が影響し、円高が進みドル円は152円台に急落。アナリストの多くは日本の経済はまだ弱く、利上げするには早いと回答しているが、為替トレーダーの間では7割の利上げが織り込まれている。発表まではヘッドラインに反応する相場になりそうだが、取引は発表後の市場の反応を見て決めたい。 朝方までの振り返り ・利上げ検討の観測報道 日銀が追加利上げ検討、0.25%に 量的引き締めも決定へ - 日本経済新聞 (nikkei.com) ・イスラエル軍に

          【7月31日】日銀は利上げできるのか?