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【8月22日】米景気後退は来ているのか?

現在の為替市場のトレンド

現在の為替市場では、ドル円相場が米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の内容に影響を受けて大きく動いている状態だ。特に、7月のFOMC議事要旨で9月の利下げが適切とされる見方が示されたことで、ドルが売られ、ドル円は一時144円台半ばまで下落した。この動きは、米国の雇用者数が下方修正されたことや、FOMCの金融政策緩和の期待が強まったことが背景にある。

朝方までの振り返り

昨日の経済指標としては、米労働統計局が発表した年次ベンチマーク改定値が注目された。これにより、2024年3月までの1年間の雇用者増が81万8000人下方修正され、ドル円の売りが加速した。また、FOMC議事要旨では、大多数が9月の利下げが適切であると考えていることが確認され、市場では9月の利下げがほぼ確実視されている。

本日の注目ポイント

新規失業保険申請件数: 21:30
シカゴ連銀全米活動指数: 21:30
製造業PMI【速報値】: 22:45
非製造業PMI【速報値】: 22:45
中古住宅販売件数: 23:00

ジャクソンホール会合
パウエルFRB議長の講演が予定されており、今後の金融政策の方向性、継続性に関する発言が注目されている。

市場の意思

市場は現在、9月のFOMCでの利下げを完全に織り込んでおり、その後の利下げペースに関心が移っている状態。市場参加者は、パウエル議長の講演で次回以降のFOMCにおける利下げの方向性を確認したいと考えており、その結果によってドル円相場がさらに動く可能性がある。

今後の推移

今後の推移として、9月の利下げが実施される可能性が非常に高いため、ドル円はさらに下落する可能性があり、ゴールドは引き続き上昇する可能性が高い。ただし、利下げがすでに織り込まれているため、パウエル議長の発言内容によっては一時的なドルの反発も考えられる。ドル円の金利差も強く意識されており、さらなる縮小からさらなるドル円の下落も考えられる。

明日の植田総裁がミスを犯さないことを祈る。
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現状で最も買われやすい通貨

現在の市場環境では、米ドルが下落基調にあるため、他の主要通貨、特にゴールドが買われやすい通貨となっている。

※本記事は投資助言に関するものではございません。投資判断は自己責任の上お願いいたします。


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