息子の病気について #1
そろそろ子供がもう一人欲しいな、次は男の子がいいな、なんて
思っていた師走の忙しい頃、私のお腹にもう一度命が宿った。
3人目ということもあり、今まで通りの生活を変えることなく
アクティブなマタニティワーママ生活を送っていた。
15w2dの定期検診。
元々担当制ではないので毎回異なる先生に診てもらうことが多いが
この日も初めて診てみらう若い女性医師だった。
足の浮腫や子宮底長の計測をしてエコー。
今までと何も変わらない手順で事が運び
赤ちゃん元気ですよ!発育も週数通りです!と話していた矢先
先生の表情が固まった。
執拗に心臓を拡大していろんな方向から診ている。
画面を見たところで素人には何がなんだかわからないが
赤ちゃんの心臓に何かあるのかもしれないというのはすぐに分かった。
しばらく考え込みながらエコーを診た結果
少しお待ちくださいと先生は診察室を出て行き
少しだけ年次が高そうな男性医師を連れて戻った。
2人で画面を見つめてしばらくしてから
「とりあえず今待ってもらってる妊婦さんの診察終えてくる」と
男性医師が一旦出ていき、5分程度でまた戻ってきて再び画面を注視。
その間ずっと私のお腹はエコーを当てられたまま。
一体何分経ったのだろう。出したままのお腹が冷たくなってくる。
よくわからないが二人がかりでも首を傾げるような事態らしい。
そして男性医師がすごく言いにくそうに口を開いた。
赤ちゃんの心臓の向きが通常より少し傾いているようです。
現時点では疾患など断定できませんが、心臓が傾いているのは
何かしらの疾患がある可能性が高いです。
早急に詳しく検査した方が良いと思います。
そう説明を受け、身支度を整えて椅子に座り直すや否や
翌週部長医師による超音波検査の予約が慌ただしく取られた。
妊娠20週で高位破水による切迫早産と診断され
緊急入院した長女の時を思い出す。
でもあの時よりもっと事は重大だ。直感的にそう思った。
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