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最高に楽しい時間の後にやってくる夜を乗り越える

昨夜は、大学時代の友人達と新年会を楽しみました。本当に心の底から楽しい時間を過ごすことができました。

お店も私達のグループだけの貸し切りだったので、気兼ねなく、美味しい酒を飲んで、美味しい料理を食べて、マシンガンのように喋って、腹が捩れるくらい笑って、束の間、青春時代に戻ったようでした。

大学を卒業して以来、30年近くなるというのに絶え間無く交流が続いている大切な、大切な友人達です。

みんなどこに出しても恥ずかしくない素晴らしい人格者で、普段は中々関わる人達に心を開けない自分が、この仲間の前では生身の自分を曝け出せてしまえるので、本当に感謝しています。

私の妻なんか、「あなたのような身勝手な人に、なぜあんな素晴らしい友達がいるのか、全く理解出来ない」と言う程です。

そんな楽しい時間から一夜が明けた本日は…
朝から気分が超絶ローで、まるで灰でした。

「昨日は楽しかった。今日から頑張ろう」と前向きになれる人もいると思うのですが、私の場合は、最高に充実した時を過ごした後に自分が身を置いている現実世界に引き戻されると、ギャップが大き過ぎるのか、途轍もない虚無感を感じて、気持ちが落ちてしまうことがままあります。ダークサイドに堕ちるというような感覚です。(最近とみに増えている感じ)

今日も鬱状態という程酷くはないものの、気分が塞ぎこんでしまい、全然気力が湧かないという困った状態で過ごしました。何とか残業して目の前の仕事をやり切って、今、やっとnoteを書ける状態まで回復したところです。

太宰治ファンで知られる、又吉直樹さんは、自著「夜を乗り越える」の中で、太宰は本当は自殺する気なんて全然無かったとの持論を述べています。

入水自殺を図ったあの夜、太宰の心に広がってしまった心の闇を、太宰自身が乗り越えることができていたら、正気に戻って、これまでと同じ生活を何食うぬ顔で続けていけただろう、というようなことを書いています。私も同感です。

ひょっとすると、尾崎豊も、カート・コバーンも同じだったのではないかと想像します。私は、この夜を乗り越えます。

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