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人生の下り方2

2023年も半分の折り返し(1-6月:181日、7-9月:184日なので、今日は2023年の184日目)を過ぎ、後半戦へと突入したばかりです。本日は、昨年の8月、私の想像以上に多くの❤️をいただいた『人生の下り方』のその後の考え方の変化をピン止めする目的で、続編『人生の下り方2』を綴ってみます。

下り坂は故障しやすい

ランニングやWalkingでは、上り坂よりも下り坂の方が、脚にかかる負担が大きくなり、故障をしやすいと言われます。特に後傾姿勢になって身体が反り返り、ブレーキをかけながら進んでいると、膝や足首を怪我する可能性が高くなります。また、下り坂だからと調子に乗って自分のコントロールできるスピード以上で下ってしまうと、身体が悲鳴を上げます。

私は人生後半戦は下り坂だと考えていて、下りを上手にこなすテクニックが必要と考えています。十分な準備(というか心構え)とトレーニングを進めてきました。年齢を重ねても目線を上げて飽くなき上昇志向で突き進む生き方も立派だとは思うものの、現在の私の志向とは相入れません。あらゆる社会的責任を伴う場面から存在感を消しつつ、ゆっくりとフェードアウトしていくことを望んでいます。

下り坂の日本をしたたかに生きる

下り坂と言えば、日本社会全体も結構な下り坂にきています。釣瓶落としと言っても過言ではないくらい、経済の凋落が激しく、いつの間にか世界でも指折りの「安い国」へと成り下がってしまいました。社会全体がシンプルかつ質素に収斂していくのは許容できるのですが、弱視同士が足の引っ張り合いをして、国全体が貧乏臭くなっていくのは考えものです。テクノロジーの最先端や世界思想の潮流からも遅れていっているように見えるのも寂しい気がします。

2023年3月にBBCで放送されて話題になったドキュメンタリー番組の日本語字幕版『J-POPの捕食者:秘められたスキャンダル』をYouTubeで観ました。ジャニー喜多川氏の性加害問題を通した、日本社会批判です。外国人記者の視点から見れば、明らかな犯罪行為を多くの日本人が黙認し、声を上げるべき被害者ですら、グルーミングによって洗脳されてしまっているのは理解し難いところなのでしょう。私も、感覚が麻痺してしまっている日本人のひとりです。

この転げ落ちそうな下り坂社会を、したたかに、大怪我せずに、歩き抜いていく必要があります。起こっている現象についての知識の獲得を怠らないことが大切です。知的怠慢は、必ずしっぺ返しを喰らう予感がします。

人生後半戦は手探り

人生前半戦は「勢い」が大切だった気がします。一方の人生後半戦は、案外「手探り」で進む泥臭い戦法が向いているのかもしれません。精神的な安全地帯を確保すること、持久戦を乗り切れるように防御を固めること、経済的基盤を確保しておくこと、自分から孤立の道を選ばないこと、なんかがポイントなのかなあ、と考えています。

10年後くらいには、人類の叡智を超えるAI優勢の社会が到来することでしょう。欺瞞の支配を巧みに掻い潜れるように、鍛えるべき項目を手探りしておこうと思います。

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