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金曜日の随筆: 「ことば力」を磨き続ける

また運命を動かしていく金曜日がやって来ました。2020年のWK23です。今日は日差しが強く真夏日になりそうな勢いです。いよいよ夏が近づいてきました。

本日のnoteは、「ことば力」を考えてみたいと思います。

母国語ゆえに戸惑った経験

米国駐在を2005年6月に終えて帰国した際、日本語や日本での生活に慣れるまで数カ月かかりました。特にことばについては、長年慣れ親しんだ母国語なのに、不慣れな仕事だったこともあり、仕事上の専門用語や独特の言い回しに戸惑ったし、会議での発表者の曖昧な物言いを理解するのにかなり苦労しました。「日本語」って面倒な言語だなと思いました。

たった四年間日本を離れていただけなのに、新しいことばが流布しているように感じました。当時違和感を抱いたことばは、「ビミョー」です。

古今東西、ことばの使い手が有利

以前のnoteで、「人が動くかどうかは、そのことばの善悪ではなく、誰から発せられたかで決まるのが現実」というようなことを書きました。同じような内容を語っても、無名の人の発信は無視され、著名人のことばは持て囃されるというのはよくある話。おそらく真実です。

とはいえ、人間の歴史はことばによって作られてきました。事象や物事には、適切なことばが当てがわれたことで伝承が可能になりました。宗教や学問も人類の英知の集積も、ことばによって記録され、物語になり、継承されてきました。

映像や音声による記録媒体も、媒介してくれることばが共通理解になっていなければ、伝わらないことも多い。なんやかんや言っても、ことばはコミュニケーションの成立には欠かせない人類最強のツールのようです。

「ことば力」を磨き続けたい

世の中を生き抜くのに、ことばの使い手が有利になるのは必定のようです。

ことばを操る運用力 × ことばを操る人の人間力 =「ことば力」 

という公式かと思います。

これまで、ことばを自由自在に操れないもどかしさを何度も味わってきました。ことばは生き物であり、大切に扱うことで効果が増します。使い方や使う場所を間違えれば致命傷を負うことすらあります。ことばを正しく理解し、運用する能力を磨く努力は、諦めずにずっと続けたいと思っています。

並行して、自分の希望や意志が自分のことばで伝わるように、私自身の信頼や実績や人間性を高める努力も続けます。ことばの持つ重みを増幅させる為には、発する人間の人間力が欠かせないと考えるからです。

今週の格言・名言

【今週の格言】
People who can become friends with their money have the skills to become happy and wealthy.
お金と親友になれる人が、幸せなお金持ちになる
【今週の名言】
If worry prevents you from starting, it is better not to worry at all.
- Saneatsu Mushanokoji, writer/Japan
心配しても始まらないことは、心配しないほうが利口だ
武者小路実篤、作家/日本 

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