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東京オリンピック2020 マラソン代表内定

今日は、朝からTVでマラソン中継を観ていました。

男子のびわ湖毎日マラソン2020は、機器のトラブルでスタート時刻が10分繰り下がるアクシデントがありました。低温、雨、風の悪コンディションの為、日本人選手最高は作田直也選手の2時間8分58秒に終わりました。パリオリンピック2024を目指す世代の選手たちが2時間10分を切る好記録をマークしました。

女子の名古屋ウイメンズマラソン2020では、若手のホープ、一山麻緒選手が後半独走して優勝。1月に大阪国際女子マラソン2020優勝の松田瑞生選手がマークした2時間21分47秒を大幅に更新する2時間20分29秒の日本歴代4位の快記録を出しました。

この結果、東京オリンピック2020の男女のマラソン代表選手は以下の通りに内定しました。

男子 中村匠吾・服部勇馬・大迫傑
女子 前田穂南・鈴木亜由子・一山麻緒

マラソン代表選手の選考基準は明確化されています。2019年9月15日に行われた資格突破選手だけが参加できるMGCで上位2名に入った選手は自動的に代表に内定。最後の1人は、男子が先週の東京マラソン2020で2時間5分29秒の日本新記録をマークした大迫傑選手、女子は本日の名古屋ウイメンズマラソン2020優勝の一山麻緒選手が、選考基準に沿って、選出されました。

これまでのオリンピック・マラソン日本代表の選考にはごたごたがつきもので、中には大きく社会問題化した事件もありました。かつてはお家芸化していたマラソンも、近年は世界トップのアフリカ勢との実力差が大きく、注目度も下降していました。

今回、日本陸連の打ち出した選考方法 ~一発勝負としてのMGC開催と最後の1枠を巡る選考基準~ によって、マラソンへの注目度の回復が図られ、競技レベルの底上げにも寄与したように思います。結果的には、世界と戦えるレベルの納得の好選手達が順当に選出されたということで、このプロジェクトは成功裡に終わったと言えるかと思います。プロジェクトリーダーの瀬古利彦氏も鼻高々の結末に満足そうでした。

男子は、箱根駅伝で活躍した関東の有力大学卒の選手が、卒業後も地道にトレーニングを積んで、マラソンで好結果を出している例が増えています。箱根駅伝では第一線で活躍できなかった選手でも、卒業後に力をつけてマラソンではトップランナーの仲間入りするケースも散見されます。

男女マラソンは、酷暑を懸念したIOCの決定により、札幌開催に変更となってしまいましたが、今からレースが楽しみです。

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