卒業式の思い出
私の住む松本は、昨日から降り続けた湿った雪が今朝も溶けずに残っていました。暖かくなったと思ったら、再び冷え込んだりと3月も不安定な天候が続きます。3月は卒業シーズンです。ラジオでも卒業ソング特集をやっていました。これに因んで、『卒業式の思い出』を棚卸してみます。
特に強い記憶はないものの......
3月の卒業式は、小学校、中学校、高校、大学と4回経験していることになります。なにしろ、最も直近の大学の卒業式でも既に33年前の出来事になってしまっているので、記憶が極めて曖昧になっています。殆ど覚えていないというのが実情です。
ただ、昔からそうだった訳ではなくて、年月を経たことで徐々に記憶が風化し、思い出せなくなっているという方が正しいでしょう。ただ、一度は強烈に刻まれていた筈の記憶なので、脳の片隅には大事に仕舞い込まれていて、何かヒントやきっかけがあれば、芋づる式に甦ってくる可能性はあります。
共に過ごした旧友の顔も名前も朧気になっているので、街ですれ違っても、恐らく気付かずに通り過ぎてしまうことでしょう。しかし、同窓会のようにきちんとした場所で再会したら、昔の面影を思い出す可能性は高いです。
高校の卒業式
小学校、中学校の卒業式は殆ど思い出すことが出来ません。校歌斉唱や『仰げば尊し』を歌ったりしたのでしょう。贈られた筈の言葉も全く思い出すことが出来ません。
私が通った高校の卒業式は確か2月の後半にあり、卒業してからも大学受験までの間、引き続き登校があったりして、学校と全く縁が切れた訳ではありませんでした。後輩の女の子からボタンをねだられたり、写真を撮るようなこともありませんでした。式が終わった後は、まだ大学受験も控えていたし、大人しく家に帰ったような気がします。割と地味な卒業式だったのだと思います。
大学の卒業式
高校と比較すると大学の卒業式は華やかでした。大学4年生でクラブを引退してからは、急激に友人・知人が増えていたので、私の人生の中で一番交友関係が華やかだったと時期でした。卒業式が終わった後の先生を交えた謝恩会も盛り上がったし、大学近くで仲間と夜通し飲み明かしたのも、うっすらと覚えています。その日を最後に、一度も会っていない人もいます。
卒業とはリセットでもある
人生の節目節目で、きちんと卒業することは大切だと感じます。卒業は人生のリセットでもあるように思います。中途半端に思いや迷いを残して、次のステージに移るよりも、きちんとやり切って、自分の中で確実に終止符を打つ生き方がいいと思っています。終止符を打ったからといって、完全に関係が途絶える訳でもありません。卒業とはいい制度だな、と思います。
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