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金曜日の随筆:導かれた先で全力を尽くす

また運命を動かしていく金曜日が巡ってきました。2024年のWK27、文月の壱です。初夏の陽気を、軽く通り越すほどの暑さです。朝夕の寒暖差も激しいので、体調管理に苦労しています。夜間の熱中症対策の為、エアコンの除湿をつけたまま寝たら、翌日から喉が痛く、軽い咳が出ます。コロナ禍の真っ只中であれば、要注意人物扱いを受けそうなところです。手洗い、うがいを手抜きせず、回復に努めます。2024年の下半期を元気に駆け抜ける為にも、ここで躓く訳にはいきません。

さて、本日のテーマは、自らを戒め、鼓舞する思いを込めて、『導かれた先で全力を尽くす』です。

三度目の信州の夏

松本に来ることになったのは、幸運に導かれた結果です。つくづくラッキーだったと思います。繋がった縁には、深く深く感謝しています。もしも3年前の夏、食い違って縁が繋がっていなかったら、今頃私はどうなっていたのか...... 恐怖感を感じます。我ながら、最善の結果を引き当てた私はツイている人間だと思います。

関西の地方都市で生まれ、成人したら東京に出ていずれは世界で活躍することを望んでいました。仕事はある意味何だってよく、東京で働けて、海外出張ができて、海外生活ができれば、それで満足だと思っていました。振り返ると仕事に対してビジョンが乏しかったな、と思います。その夢が30代前半で叶ってしまうと、40代になる頃にはそこから先の人生に壮大な夢を描くことはなく、仕事は会社から与えられた役割を着実にこなし、家族と過ごす時間を大切にし、本と音楽と旅行とバー飲みを楽しみながら、気分良く年齢を重ねていければいい.... と考え、平穏な日常に安住していたように思います。

私にとって、縁も所縁もない信州で暮らすことになる未来は、若い頃には全く想像していませんでした。家族と離れ、松本での単身生活を決めたのは確かに私の意思です。とはいえ、何か途轍もなく大きな力に導かれてこの地にやってきた、という気がしてなりません。

今は心の底から信州生活を楽めているし、より広く、より深く、この地を知りたい、満喫したい、という気持ちで溢れています。それは、「住めば都」というような消極的な理由ではなく、この生活が、本当に楽しくて、恵まれていると感じているからこそ湧き上がってくる思いです。同じような感情は、駐在員として過ごしたデトロイトや、自宅を構えた横浜にも抱いています。一方で残念なことに、生まれ故郷の加古川や長らく過ごした東京に対しては、この感情は一向に湧きません。

導かれた場所で全力を尽くす、を実践する

信州松本は、こうして運命によって導かれた場所なので、全力を尽くすよう、意識的に自分に負荷をかけていきたい、と考えています。そう思うのは、この地が自分にとって永遠に暮らす場所にはなり得ない、期限付きの滞在であり、いずれ戻るべき場所に戻らねばならない、という時間の感覚があるからかもしれません。

最近は、一秒たりとも無駄にすることなく、この貴重な信州生活を楽しみ切りたい、という強い「欲望」に囚われています。その為には、周囲の人々への愛と感謝の気持ちを忘れず、求められる役割を確実に果たすことが私の最低限の責務だと思います。怠惰な気持ちが顔を出しそうになった時、ダークな感情に囚われそうになった時は、今、この記事を書いている純粋な気持ちを思い出し、自分に軽く鞭打とうと思います。

虹🌈がかかっていた

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