見出し画像

緊急事態宣言に慣れてはいけない

本日は、昨日(2021/4/23)三度目の『新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言(以下 緊急事態宣言)』が発令されたことを受けまして、依然として社会に居座り続ける新型コロナウイルスの問題を考えてみようと思います。

ロザンのYouTubeで確認したこと

お笑いコンビ、ロザンのYouTubeチャンネル、『ロザンの楽屋』を定期的に視聴しています。ロザンの菅さんと宇治原さんが、旬の時事テーマについて、並んでトークするシンプルな番組です。

テーマには関係なく、それぞれの動画が3〜4万回づつ再生されているので、私のような固定ファンがいるのであろうと推測します。

そのチャンネルで二日前に配信されていた『緊急事態宣言に慣れるな』という動画を視聴しました。

この動画の中で二人が語られている意見に完全同意する訳ではないものの、『緊急事態宣言に慣れてはいけない』というのは同意見です。「またか…」と慣れるのは、色んな意味で危険な態度だと思います。

新型コロナウイルスの脅威を甘く見てはいけないし、緊急事態宣言が悪用されて、個人の権利制限の為に政治利用される危険性にも敏感にならないといけません。

順序を追って理解しようと努力してみたが…

今回の流れを自分なりに理解したいと思い、2021年4月23日に政府官邸で行われた『新型コロナウイルス感染症対策本部(第 62 回)』の資料にもあたってみました。官僚作文を読み解くのはなかなか骨の折れる作業です。

緊急事態宣言の法的根拠は、新型インフルエンザ等対策特別措置法(インフルエンザ特措法)第 32 条第1項の規定です。実施区域の首長は、予防の観点から、関連施設などに要請以上の強い指示を出せることになります。

◆実施期間:2021年4月25日~5月11日
◆実施区域:東京都、京都府、大阪府、兵庫県
◆取組内容:①飲食対策の徹底②人流の抑制③クラスター発生が増加している感染源対策④医療提供体制⑤その他
https://corona.go.jp/emergency/pdf/kinkyujitai_torikumi_20210423.pdf

同時に、発動中のまん延防止等重点措置の強化も行われる為、「人流」(馴染のないことば)の抑え込みに向け、飲食業界を狙い撃ちにしたような厳しい施策が行われそうです。

政治判断を信頼してみようと思ってはいる…

新型コロナウイルス感染症に対して、どのような対策を取るのか、最終的には政治判断です。基本的には、中枢で政権運営をする政治家と専門家チームの力を信頼するしかないだろう、とは思います。

ウイルスの根絶ができないことは自明です。なのに、ワクチン接種のプランと治療法の目途がなかなか明確にならず、なかなか出口に辿り着かないことへの苛立ちはあります。

本音を言えば、従来の『悪性インフルエンザ流行への厳重警戒』レベルの施策で事足りる状況まで早く持って行って欲しい、という願望はあります。

経済ばかりに軸足も置けないし、パンデミックも正しく怖れないといけないし、と最大多数の意見でバランスを取ろうとすることで、問題の本質が見えづらくなってきています。根本的な解決がどんどん先送りされていくことで国民の娯楽が奪われ、かつ、どんどん貧しくなっていくことを危惧します。


サポートして頂けると大変励みになります。自分の綴る文章が少しでも読んでいただける方の日々の潤いになれば嬉しいです。