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私のSpotify活用法

もはや遅きに失した感はあるのですが、先月末から音楽ストリーミングサービスのSpotify利用をはじめました。無料会員登録をして使い始めてからまだ10日程度しか経っていませんが、既に30~100曲位をセットにしたプレイリストを6種類ほど作り(日々更新作業中)、その時の気分に合わせて好きな曲を楽しんでいます。本日は、Spotifyビギナーの私が考える活用法を書き出しておきます。


約7,000万曲が聴き放題という夢のサービス

Spotifyは、2006年にスウェーデンのストックホルムで創業された若い企業です。全世界に3億6,500万人もの無料会員、1億6,500万人の有料会員(2021年7月時点。現在は4億人を突破しているかも……)を持ち、音楽配信サービスでは、アップル・ミュージックやアマゾン・ミュージックを抑えて、堂々の世界1位に君臨しています。Spotifyの展開するビジネスは、「フリーミアム」というビジネスモデルの実例としても注目されています。但し、本日のこの記事ではSpotifyのビジネス状況や経営戦略を語りたい訳ではありませんので。会社の紹介はこのあたりにしておきましょう。

約7,000万曲が無料で聴き放題というのは、庶民派音楽ファンとしては「夢のサービス」です。大袈裟な表現にはなりますが、音楽をこのような形で楽しめる時代がやってくるとは、信じられない気分です。

音楽作品は商品であると同時に人類の共通財産である

このような定額制の音楽配信サービスの登場は、従来培われてきた音楽業界のビジネスモデルを根底から破壊するものであり、優れた作品を生み出す担い手となるアーティストの生存を脅かし、作品の価値を貶めるものだ、という強い批判があります。私も、その主張はよくわかるし、これまでは応援しているアーティストの作品は極力CDで購入するスタンスを貫いてきました。

ただよく考えてみると、レコードやCDだって中古品の流通市場があり、ビジネスとして機能しています。コンテンツは、より多くの人に広く知れ渡ることによって、その社会的価値が活性化されるという面が少なくありません。作品は産み落とされた時点で既に公共性を伴っており、特定のお金を払った人だけが独占的に楽しめるだけでは、その作品が本来持っている価値は発揮されない場合があるように思います。クリエイティブを提供するアーティストや運営側のキャッシュポイントは、別に確保する必要があるものの、無料配信サービスは肯定されてもいいと思うに至りました。

好きだった曲を自由に組み合わせて至福の時間

Spotifyでは、大量のストックリストから自分の好きな曲を選んできて、お気に入りのプレイリストを作って楽しむことができます。その作業が無茶苦茶楽しいのです。音楽に夢中だった、中学・高校時代を思い出しています。

当時の私は、FM雑誌で番組での演奏曲目をチェックし、ヒット曲を片っ端からカセットテープに録音していました。いわゆる「エアチェック」と言われる作業です。綺麗に一曲まるごと収めるには色々とテクニックがいり、曲の出だしを飛ばさないように、カセットデッキの一時停止ボタンに指をかけて待ち構えていました。こうして苦労して録り貯めた作品の中から、お気に入りの曲を選び抜いて、自分だけのオリジナルテープを作っていました。

Spotifyの大量のストックの中から、お気に入りの曲を掘り出すのは、そんな懐かしい感覚が甦ります。曲の検索も、リストへの追加も、本当に簡単で、夢のようです。おっさんの楽しみの一つになりそうです。

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