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日本中の峠を歩いてみたくなった

峠に惹かれる

日本の国土の約6割は山にあたるので、日本全国至る所に1000箇所以上の峠(垰)があるようです。「峠」という漢字は、室町時代にできた和製漢字で、中国語で峠にあたる文字は「嶺」だそうです。

峠【とうげ】
山道を登りつめてそこから下りになる場所。山脈越えの道が通る最も標高が高い地点。なお、峠の片側にのみ大きな高低差があってもう一方の側が平坦に近いものを片峠という。 -Wikipedia

峠に惹かれたきっかけは、最近読んだ伊東潤・板嶋恒明『北条氏康 関東に王道楽土を築いた男』です。この本の中に、武田信玄と北条一族の北条氏照・氏邦とが戦った甲州道三増(みませ)峠の戦い(現在の神奈川県愛甲郡愛川町)の話があり、自宅からも日帰りで行ける距離なので、合戦跡を辿って歩いてみたいものだと思ったのです。

峠に関する思い出

「峠歩きをしよう」は突如降って沸いてきたアイデアですが、峠を巡っては、2つほど思い浮かぶイメージがあります。

一つは、司馬遼太郎の小説『峠』です。

越後長岡藩を再建した河井継之助を主人公とした長編小説で、司馬遼太郎作品の中でも人気が高い作品です。大学時代の後輩がこの本を電車の中で読んでいて興味を惹かれたのですが、結局読まないまま現在に至っています。

もう一つは、しげの秀一『頭文字D』です。

一見平凡な高校生、藤原拓海が親譲りの86トレノ(AE86型スプリンタートレノ)を操って、挑んでくる走り屋たちに勝利していく物語でした。拓海が家業の豆腐配送に毎日通る内にドライビングテクニックを磨いていった架空の峠道が「秋名山」(群馬県の榛名山がモデル)でした。

私はエイベックスが手掛け、フジテレビで放送されていたアニメ版を、毎週末の深夜に楽しんでいました。丁度心が塞いで不調の時期でしたので、このアニメにはかなり助けられました。

峠歩きをはじめてみる

これから季節もいいので、機会を作って峠を歩くようにしようと思います。調べてみると峠愛好家はどうやら私だけでもなさそうです。峠について研究していきたいと思います。まず今月は、三増峠を目指します。


 


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