【追悼】笑福亭笑瓶氏
横浜の自宅で目覚めて、テレビを観ていたら、落語家、タレントの笑福亭笑瓶氏(1956/11/7-2023/2/22)が急死したことが報じられていました。全く想定もしていなかった方の訃報に心底驚いています。ささやかに追悼の念を記事にさせていただきます。
人間的に円満な人
私が勝手に思い描いていた笑瓶さんのイメージは、いつもにこやかで、周囲の人への気配りを忘れない、人間的に円満な人、というものでした。芸人としては、常に注目される主役級の役割を演じる訳ではないものの、長年第一線にとどまり続け、コンスタントに結果を出し続けている仕事人という感じでした。
人間性の良さで周囲から信頼され、絶妙の立ち位置を維持しながらいぶし銀の働きをするのは、私の理想像です。笑瓶さんが長年貫いてきた姿勢が、周囲の多くの方々から評価されていた証なのだと思います。
鶴瓶師匠の一番弟子
笑瓶さんの師匠は、笑福亭鶴瓶氏です。鶴瓶氏が29歳の時に弟子入りを志願し、「鶴瓶氏の師匠(笑福亭松鶴氏)と奥様に気に入られたらOK」という条件を見事にクリアして、付人から芸人人生をスタートしたというエピソードの持ち主です。おそらく人たらしの才能があるのでしょう。
とにかく、私の持っていない資質を全部持っていて、私のできない気配りや心配りを自然体で出来る人として、羨ましく感じる人でした。
突然の死に思うこと
死因として報じられている急性大動脈解離は、
という恐ろしい病気で、笑瓶さんは2015年にも同じ症状に見舞われ、九死に一生を得る経験をされています。以降健康管理には細心の注意を払って生活されていたそうで、ご本人としては今回は全く予期せぬ再発だったかもしれません。
運命は突然やって来るものです。誰もが認めるいい人を不幸が襲うことの無情さに愕然とする思いです。66歳。慎んでご冥福をお祈りします。
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