金曜日の随筆2024：希望を持つ努力

また運命を動かしていく金曜日が巡って来ました。2024年のWK38、長月の弐、「13日の金曜日」です。昨日の投稿では、「むなしさ」をテーマにしてみたので、太陽が沈み、夕暮れになると憂鬱な気分に襲われてしまい、お酒を入れてしまいました。これではいけないと思い、この時間（23:00）から気合を入れてみます。テーマは、ずばり『希望を持つ努力』です。

「こんなものなのかなぁ……」と呟く

2019/3/21、数々の偉業を打ち立てた不世出のプロ野球選手、イチロー（1973/10/22-）の東京ドームでの引退試合、記者会見をライブで食い入るように見ました。彼の引退は、私が密かに会社員生活に終止符を打つ決意を固める一因にもなった出来事でした。

現役生活で打ち立てた輝かしい経歴ばかりが脚光を浴びがちなイチロー選手ですが、現役引退する直前の数年は結構な不遇を味わっています。その経験は、彼自身も認めるように、人間形成や価値観にも大きな影響を与えたように思います。引退会見で矢継ぎ早に発せられる記者たちからの質問に、一つ一つ深く考え、噛み締めるように紡ぎ出していくことばに、いちいち魅了されました。その中で、引退を迎えた今の心境を問われた時（だったと思います）に、「まあ、こんなものなのかなぁ……」と漏らしたことが、とても印象に残っています。

スーパースターだったイチロー選手と、何者でもない私とではことばの重みが全然違いますが、最近これまでの自分の人生を振り返りつつ、未来を思い描く時、同じように「まあ、こんなものなのかなぁ……」と感じることが増えています。今日も、松本の市街地へ向かって歩いている時、その台詞が頭に浮かびました。まだまだ猛暑に悩まされてはいますが、色々複雑な感情が渦巻く季節が近付いてきました。

希望を持とう、と決意した

ひとしきり悶々とした時間を過ごし、気持ちよく酒を飲んで、歩いて部屋に戻る途中、今度はふいに「希望を持とう！」という決意をしました。それは、「〇〇へ行く」「〇〇を買う」「〇〇をする」といった、ちょっと手を伸ばせば届きそうな小さな希望ではなく、本格的な人生後半戦の希望です。具体的には、まだ全然纏まってはいませんが、少し大きめの、やや突拍子もないレベルの希望を掲げて、これからの数年間を諦めずに努力をしてみよう、と思いました。

部屋に着いた時には汗だくになっていました。13日の金曜日は、浮き沈みの激しい一日でした。明日から、妻と息子が遊びにやって来るので、目一杯楽しませてあげたい、と思います。