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シニアが狙うべき仕事

今日は仕事を終えてから散髪に行き、理想よりも長く伸びてしまって気になっていた頭髪を、すっきり整えることができました。平日の仕事終わりに用事を済ませられるのが、今の生活のいいところです。多少なりとも身だしなみを整えると、気分もすっきりします。夜は、シニア起業を進める仲間とzoomで久しぶりに情報交換をしました。話している中で、『シニアが狙うべき仕事』は何がいいのだろう、と考えましたので、忘れないよう備忘用の記事にまとめておこうと思います。

若者の気質は両極端化しているらしい

友人は自分の会社を興した経営者なので、年齢性別問わず、起業した仲間と交わる機会が定期的にあるようです。若い20代の人々とも接することも多いようですが、仕事や事業についてのモチベーションが人によって両極端に分かれる、と言います。

同じ起業家でも、物凄く勉強熱心で、アグレッシブで成長意欲が強くて野心的な人々と、仕事は程々でワークライフバランスや社会貢献を重視し、自分のペースで仕事をしたい人々とのギャップがかなり大きいそうです。後者の場合、事業規模を拡大すること、儲けることにはさほど熱心ではなく、好奇心はそれなりに旺盛ながら、実際に動くかというと、「それはちょっと......」と選り好みする傾向が強いようです。

飽く迄も、友人個人の感覚なので、鵜呑みには出来ませんが、「今の若者は◯◯」と簡単に総括してしまうのは、間違いなのはよくわかります。私がまだ若者だった時代にも、勤労意欲が高い人もいれば、やる気のない人もいたので、偏差があるのは常でしょう。

目立つポジションは若者に譲る

友人たちと意見が一致しているのは、「若者と張り合っても仕方がない」「若者がやりたがらない、地味だけど、必要な分野を埋めていく」「新製品のメンテナンス系がいいのではないか」といったところです。

何かと批判を浴びやすいシニア世代は、雇われて働くのは肩身も狭く、益々割に合わなくなっていきます。私もかつては大企業のサラリーマンでしたが、特に管理職の仕事をするようになってからは、モチベーションダウンに繋がる仕打ちを何度も経験したし、窮屈や退屈や虚無感を感じるようになったし、大してメリットもないもんだなあ、と思うようになっていきました。どんどん凡庸で、情熱の無い人間に落ちぶれていっている恐怖もうっすらありました。それでもどうにかこうにか完全にはモチベーションを喪失せずに自分を支えていたのは、路頭に迷うのを怖れての惰性、他に心底やりたいこともないし、という妥協と諦め、もう一度海外駐在の機会が巡ってくるはずだから今は辛抱だという確信、でした。何とか日々を楽しくやろう、という努力が必要なようでは、大した成果が出せないのは当然だろうと思います。

今の20代、30代で意欲に溢れた人の足を引っ張るような真似をしたくはありません。シニア世代には、需要はあるものの、彼らが積極的にはやりたがらない仕事をやることが求められているように思います。それは、見ようによっては、華やかさもやり甲斐もない底辺仕事かもしれません。

シニアの身の処し方

社会の高いポジションに就けるシニアは、ほんの一握りです。大部分のシニアは、自分が社会からさほど歓迎されていない(全く求められていないという訳ではない)という事実をしっかり受け止めて、みっともない醜態を晒さないことです。

雇われて仕事をする場合は、高望みや選り好みを控え、自分が自分がとでしゃばらず、求められる役割を粛々とこなす態度に徹していれば、おそらく邪険にはされないと思います。

私の本音は、組織に雇用される状態には二度と戻りたくない、です。組織で働くには、チームプレーヤーでなくてはなりませんが、それを評価するのは組織の中にいる人です。人生後半戦になっても、自分では選べない他人から評価を受け、人生の主導権を握れないなんて惨めだと感じているからです。その観点から、FIRO(気に入らなければいつでも仕事を辞められるだけの経済基盤を築いている状態)を目指したのは、正しい選択だったと確信しています。引き続き自営業として、最低限家族を養っていけるよう、各方面にアンテナを張って、したたかに生き残る道を模索し続けていきます。

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