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「食っていく」から…

本日のテーマは、「食っていく」をテーマに妄想を膨らませた記述です。おそらく数日後には、綺麗さっぱり忘れ去ってしまっているであろう思い付きの内容ばかりなので、思考をピン止めすべく、メモ代わりに残します。

私の書いた内容に学術的根拠は何もありません。私の経験則、過去に読んだ本、などを繋ぎ合わせて思ったことを思いついたことを、拙い語彙力でことばにしただけの【私論】です。

※以下あえて断定調で記述します。頭整理の為のメモ目的なので、投稿後でも何度も書き直します。


古今東西、人類共通の課題

古今東西、人類共通の課題は、「食っていく」です。今日を生き延びるためには「食っていく」必要があり、人類の血を将来に繋いでいくための必須の行為にあたります。

人類発展の歴史は、「食っていく」ための手段が多様化し、障壁が下がっていく歴史です。人類が「食っていく」為に立ちはだかってきた気象条件、地形、他の生物体、自然災害などの難敵に果敢に挑み、乗り越え、制御していくことで、人間による文明が生まれ、文化が形成されました。

現代は概ね、これらの人類共通の難敵が、制圧・制御可能になってしまいました。この結果、本来は協力し合わないと生き残っていけないはずの人間同士が、敵対関係や上下関係を作り、人間関係が生きていく上での最大の悩みの対象になる状況へと到達しました。

自然環境と社会制度の関係

今では様々な「食っていく」施策や手法が世界中に伝播しています。それでも地域の地理条件は、社会制度や風土の形成に影響がありそうです。

〇 北欧の国々で、手厚い社会保障制度が整備され、多くの国民から支持されているのはなぜなのか? 
ー 「食べていく」のが苛酷な冬の気候を耐え忍ぶ為には、連帯協力して困った人を分け合う精神や公平性が必要だ、というコンセンサスが育まれ易い。代表する政府への信頼が高くなる。

〇 熱帯雨林気候の赤道直下の国々で、(現代指標でみた)経済発展が滞り、腐敗的な政治が起こりやすいのはなぜか?
ー 豊富な植物が繁るエリアでは、寒さや飢餓で野垂れ死ぬ危険が少ない。その日暮らしができる安心感から、勤勉性は保たれにくい。危機意識や権利意識が強くならず、政治に関心を持たない。

〇 画期的な新ビジネスが、アメリカで起こりやすいのはなぜか?
ー 北米大陸は生きていくのには苛酷な土地、不毛な土地だった。交易も盛んにならず、ヨーロッパからの移民は農業のノウハウも持っていなかった。生き延びる為に原住民から土地やノウハウを収奪し、ビジネスをやるしか生き残れなかった。自主独立の精神を持つしかなかった。

〇 豊かだった南米の国々が世界の強国として勃興しないのはなぜか?
ー 国内が飽和し、新太陸を求めていた当時の強国スペインやポルトガルに目をつけられ、理不尽な略奪・搾取を受けて疲弊した。豊富な地下鉱物資源を切り売りすることで、屈辱的な地位ではあっても、民衆は「食べていく」ことが可能だった。圧政を脱け出す強力な団結力、パワーに欠けた。

商業は豊穣な地から出る

商売の巧いとされる国民は、豊穣な後背地を持つ地域から出ています。日本で言えば、「三方良し」の近江商人は典型でしょう。

商業の勃興には、その地域の人々の自給に必要な量以上に余剰品を生み出せる生産力を持っていることが条件になります。交易するのは交換できる物産を持っていることが条件であり、不毛な土地で交易が盛んになることはありません。

「安く買って、高く売る」が基本原則となる交易(商業)は、コミュニケーション能力が高い人にはコスパがいいビジネスです。双方を繋ぐことが付加価値になっているものの、情報格差を利して、他人の褌で相撲を取れる低リスク、高リターンなビジネス設計が可能です。交易ビジネスでは、本来の価値以上の利益を相手から搾取することが可能です。
(※ 私は、金融業や商業があまり好きではないので、やや偏った見解になっています)

肥沃な土地を数多く持っている中国は、商売上手な商人気質を国レベルで保有しています。ありとあらゆる手法を駆使して、自身が損するような外交は絶対にしません。この点、大義名分が重視されるトランプ以前のアメリカとは考え方や行動様式が異なっています。


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