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復活! 息子と二人の電車旅

本日は、久々に息子と東京へ電車旅をしてきました。この連休中にどうしてもやっておきたかったイベントでしたので、息子のリクエストには全て応えました。その日記を綴ります。

日曜日は父と子の時間

松本での単身赴任に旅立つ前、毎週日曜日は、私と息子が電車に乗ってプチ旅をするのが定番の過ごし方でした。息子が小学校低学年の頃に始めた習慣なので、4~5年は続けたでしょうか。今日は、半年ぶりの二人旅復活です。

息子とは昨日から電車旅することを約束していました。二人で最後に出掛けたのは、私が松本へ立つ前日の2021年10月9日の土曜日でした。その時の状況は、詳しくは書いていないもののうっすらと記事に残しています。

今日は、息子とたっぷり同じ時間を過ごしたい気分でしたし、おそらくは息子も同じ気持ちだったのではないかと信じたいです。

横浜~泉岳寺

昼前に家を出ました。事前に妻からは、最近のお気に入りが泉岳寺駅だと聞いていました。「どこへ行きたい?」と息子に聞くと、そのことばどおり「泉岳寺」と答えます。「横浜から京急(京浜急行)のルートでいい?」「OK!」で、交渉成立です。最終目的地が泉岳寺で終わらないことは百も承知ですが、取り敢えずの目標地点として、横浜駅から泉岳寺を目指します。

横浜駅で京急線のホームに上がると、丁度泉岳寺行きの特急快速(特快)が停車中でした。私は「乗ろう」と促したものの、息子は「見送る」と言うので、素直に従いました。息子は乗りたい電車と、乗る車両の位置と、電車の行き先へのこだわりが凄いので、無理強いは禁物です。羽田空港行きや、普通電車を何本か見送り、ようやくやって来た特快に乗り込みました。

すんなり泉岳寺には行きません。京急蒲田駅でホームに降り、次の特快に乗り換え、品川でもホームに降りて何本も乗り過ごします。いつものパターンであり、半年経っても変わってないようです。泉岳寺に辿り着いた時には、1時間以上経過していました。

泉岳寺~押上(スカイツリー駅)

「次はどこへいくの」「青砥!」「それは遠すぎるよ」「…… じゃあ、押上」というやり取りで次の目的地が決まります。どうせ、押上では止まらず青砥まで行く羽目になるんだろうなあ…… と思いつつ、電車を待ちます。

泉岳寺駅で、電車を何本か見送ります。30分近くホームにいたでしょうか。ようやく納得のいく車両が滑り込んできたので、電車に乗ってくれました。押上駅までは途中下車なく、ノンストップで着きました。

ホームに降りると、息子は予想通り青砥まで足を延ばすことを希望します。「先にトイレに行かせてよ」とお願いし、無理矢理トイレに付いてきて貰いました。結構いい時間になっているので、ダメもとで「スカイツリーでお昼ご飯食べようよ」と提案すると、意外にもOKしました。息子の嗜好では絶対にあり得ないのですが、今日はなぜか「行く!」と言ってくれました。

スカイツリーのレストラン

改札で精算を終えて、地下から入口を目指します。スカイツリーにやって来たのは随分久しぶりです。連休の観光客で施設内は混雑していました。息子は一瞬入口付近のプラレール売り場で足を止めたものの、すんなりエレベーターに乗って、7Fを押してくれました。

レストラン街も混雑していて、どの店も順番待ちの列ができていましたが、息子は私が特に促さないのに、比較的待ち人数の少ない『世界のビール博物館』の前で止まり、リュックと上着を脱いで、椅子に座りました。この店には以前来た時に入りました。息子は、当時まだ小学2~3年生の頃だったと思うのですが、覚えていたのでしょうか?

唐揚げとピザを注文し、私はビール、息子は水で乾杯です。

押上~(半蔵門線)~神保町~(都営新宿線)~新宿

雨も降っているし、息子はスカイツリーの展望には全く興味を示しません。食事を終えると一目散に電車の駅に向かいます。一刻も早く電車旅を再開したいようです。そろそろ帰る時間を考えておくべきですが、息子に聞いても「帰る」とは言わないことはわかっているので、半蔵門線に乗って渋谷に出ることを提案します。渋谷まで行けば、東横線に乗り換えて横浜に帰れるという魂胆です。

半蔵門線に乗ると、すぐに降りようとします。水天宮、三越前、大手町と降りたい仕草満載です。「何に乗りたいの?」「都営新宿線! 神保町駅で降りる」と言い張ります。なるほど、そういうルートもあるな、と思い。神保町で都営新宿線に乗り換えて新宿に到着です。

新宿駅で改札を出ると、雨が降っているのに、都庁の方面へ向かおうとします。家族で新宿に来ると、大体は都庁に行くので、息子は私とその思い出の方角へ行こうとしたのかもしれません。「今日は雨だから、今度ね」とやんわり拒否し、JRの改札を入りました。

新宿~(中央線)~東京~(横須賀線)~横浜

新宿からは湘南新宿ラインに乗れば、横浜に帰れるのですが、息子は予想通り中央線の階段を元気よく駆け上がって行きました。このルートは、私と息子だけの定番で、妻が一緒の時は行かないそうです。

息子は東京駅の3階にある中央線ホームと、地下のグランスタに降りるちょっと変わった形のエスカレーターが好きで、それを見たかったのだと察しがつきました。東京駅でも30分近く、歩かされました。地下の横須賀線ホームでは、成田エキスプレス(NEX)を見てから、ようやく横須賀線で家路に着きました。

思い出は繰り返しで定着する

もう何度、息子とこのような半日を過ごしたかわかりません。この繰り返しで、私も息子も記憶が定着していくのだと思います。今日も、私たちが親子であること、息子のする表情や仕草が自分に驚くほど似ていることを痛感して、心が熱くなる場面が何度もありました。身体はへとへとですが、それに代え難い至福の時間でした。二人の間に特段の会話はなくても、これからも何度も繰り返していきたい習慣です。

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