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Markover 50 の読んだ本

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Markover 50の読んできた本の読書感想文を収めています。
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#ライフスタイル

『100分de名著 資本論』より

本日は、『100分de名著』の2021年1月のテキストになっているカール・マルクス『資本論』からの学びの抜粋です。 『資本論』を読まずに、資本主義の問題を学びたいという私のニーズを満たすテキスト社会主義/共産主義思想の源流は、カール・マルクスの『資本論』にあるとされます。『資本論』全三巻の内マルクス自身が著したのは一巻のみで、盟友のフリードリヒ・エンゲルスが、マルクスの遺稿や膨大な研究資料を基に二巻以降を監修しています。 『資本論』以降の思想家・学者・研究家・政治活動家に

『「司馬遼太郎」で学ぶ日本史』を読む

本日の読書感想文は、磯田道史『「司馬遼太郎」で学ぶ日本史』です。2017年発売の本で、再読になります。 影響力が絶大な「歴史を作る歴史家」著者の磯田道史氏は気鋭の歴史学者で、視点や語り口が私の肌に合うので注目している人です。NHKの歴史系のテレビ番組でもよく仕事をされていて、本書は2016年放送の「100分 de 名著 司馬遼太郎スペシャル」がベースになっています。 歴史文学には、史実に近い順に、史伝文学、歴史小説、時代小説という三つのジャンルがあると言われます。司馬

『晩節の研究』を読む

本日の読書感想文は、河合敦『晩節の研究 -偉人・賢人の「その後」』です。2019年に出版された比較的新しい本です。 30人の晩年著者の河合敦氏は、高校教師をしながら歴史作家、歴史研究家をされていた人で、著作や講演が人気の方です。本の帯にあった『意外すぎる「第二の人生」。』と帯巻きに書かれている以下の内容に興味を惹かれて購入し、読み始めました。 歴史に名を残す偉業を成し遂げた人物も、ほとんどの場合。本当に活躍したのは、ある一時期に限られる。それどころか、リタイア後に意外な「

『絶望の国の幸福な若者たち』を再読する

ベストセラーを再読古市憲寿『絶望の国の若者たち』(2015年文庫版)を再読しました。428ページと結構ボリュームはありますが、面白いので、ポストイットを貼りながら3時間位で読めました。本書のオリジナルが発売された2011年頃の時代の雰囲気も思い出しました。読書感想文を残します。 本書の構成は以下の通りです。 第1章 「若者」の誕生と終焉 第2章 ムラムラする若者たち 第3章 崩壊する「日本」? 第4章 「日本」のために立ち上がる若者たち 第5章 東日本大震災と「想定内」の

二毛作人生

連休最後の今日は、今の私の重要なキーワードである『二毛作人生』についての思索を巡らせてみたいと思います。 『二毛作人生』との出会い「人生後半戦を愉しむ」が、現在の私が追求しようとしているテーマです。そう考えるようになった理由の一つは、「思考の整理学」という大ベストセラーの著者である外山滋比古氏の『50代から始める知的生活術』という著作を読んだことにあります。 その中に出てくる『二毛作人生』という言葉が心に強く刺さったのです。初読でもかなり影響を受けましたが、今回再読してみ

『働き方 2.0 vs 4.0』を読む

本日は橘玲『働き方 2.0 vs 4.0』の読書感想文です。 先日の東南アジア出張に持っていき、移動中や空いている時間を利用して読了しました。橘玲氏の著作は好きで、昔からよく読んでいます。本書は書き下ろし本ではなく、語った内容を著名ライターの山地達也氏が文章化したもののようです。 書評では、「目新しい内容は何もない」というような低評価も目にしましたが、私は結構面白かったです。自分自身が今後の「働き方」について、試行錯誤中なので、大いに参考になりました。 本書での【働き方