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Markover 50 の読んだ本

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Markover 50の読んできた本の読書感想文を収めています。
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2023年5月の記事一覧

『徳川家康 弱者の戦略』を読む

本日は、磯田道史『徳川家康 弱者の戦略』(文春新書2023)の読書感想文です。 才人・磯田道史氏の著書私は、本書の著者である歴史学者、磯田道史氏の長年のファンであり、その著書の多くを読んできました。その磯田氏の最新刊が徳川家康の解説本であることに少々意外な印象を受けました。結論から言うと、大変面白い一冊で買ったことすら忘れていたにもかかわらず、今夜一気に読み終えることができました。歴史好きの人にはもちろん、将来の「天下取り」「成功者」を狙う野心満々のビジネスマンにもおススメ

『家康はなぜ、秀忠を後継者にしたのか 一族を繫栄に導く事業承継の叡智』を読む

今日も、天気がすぐれません。雨が激しく降っていた午前中は部屋で過ごし、雨の上がった午後にはカフェに出掛け、読書三昧で一日が暮れました。今日読んだ加来耕三『家康はなぜ、秀忠を後継者にしたのか 一族を繁栄に導く事業承継の叡智』(ぎょうせい2014)の読書感想文を残します。 父と子の事例研究として本書は、歴史家・作家の加来耕三氏が、月刊『税理』に連載した「一族繁栄の叡智~歴史に学ぶ事業承継の法則」を単行本化したもので、全四章、23の事例が収められています。タイトルが、このようにな

『翻訳夜話』を再読する

五連休の最終日となりました。朝から雨が降っていて、幾分気持ちが塞ぎますが、今日が息子と同じ時間を過ごせる最後の機会です。短い時間ではありますが、息子を誘って、またまた電車旅〜横浜市営地下鉄ブルーライン〜 をしました。電車旅は、雨でも影響が少ないので、助かります。本日は、その電車旅中に読み始めた村上春樹・柴田元幸『翻訳夜話』(文春新書2000)の読書感想文です。 翻訳を語る本この本は再読です。新刊で購入して読み終えた後に、加古川の私の実家に送ってありました。年末に本棚を整理し

『世界史を俯瞰して、思い込みから自分を解放する歴史思考』を読む

さて、本日は昨日の予告通り、深井龍之介『世界史を俯瞰して、思い込みから自分を解放する歴史思考』(ダイヤモンド社2022)の読書感想文です。200頁強の本なので、息子との電車旅の移動の合間に集中すれば読了できるだろうと見立てて読み始めたら、面白くてスイスイ読めてしまい、2時間弱でMisson Completedできました。決して薄っぺらい内容の本ではないものの、テーマがぎゅっと絞られているので、休日に取り組み易い本でした。 テーマを絞り込んで正解を叩き出した本この本は、ある意

3時間の理想的配分

本日のこの記事は、松本から新宿に向かう高速バスの中で書いています。車中で過ごす約3時間を、どのゆうにして過ごすと豊かな気分になるかを考えてみます。 バスに乗る前の序章仕事を定時の17:15に上がり、スーパーに立ち寄って、妻から頼まれたお土産を買いました。一旦部屋に戻って、駐車場にクルマを置き、着替えと身支度をして18:00過ぎに部屋を出ました。 部屋から高速バスの停留所までは、3.5㎞程度あり、徒歩での移動だと40分位はかかります。寒い冬は大変ですが、気候のよくなったこの