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Markover 50 の読んだ本

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Markover 50の読んできた本の読書感想文を収めています。
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2022年5月の記事一覧

論考『ハラリと落合陽一 ーシンギュラリティ批判ー』を読む

本日は、文藝春秋2022年5月号に掲載されている、東浩紀氏の論考『ハラリと落合陽一 ーシンギュラリティ批判ー』(P344-355)の読書感想文です。愛聴しているVoicyの"荒木博行のbook cafe"2022年5月6日放送分で紹介されていて、どんな内容なのか興味を持ったので、購入して読んでみました。 共産主義に代わる情報技術東浩紀氏(1971/5/9-)は、2000年代以降に台頭し、その発言が注目されている気鋭の批評家です。2022年秋に発刊予定の雑誌『ゲンロン13』に

『物語 パリの歴史』を読む

”こどもの日”の今日は、朝から見事な青空が広がり、気持ちよい一日です。この連休期間中は一日おきに、息子と電車旅をして過ごしており、今日もそのノルマの日でした。首都圏近郊を電車に乗って旅するのは、息子の満足度が最も高い時間の過ごし方です。電車で移動する合間に読んでいたのが、高遠弘美『物語 パリの歴史』(講談社現代新書2020)です。時々読み直したくなる大切な本です。 特別な街、パリこれまでに多くの世界の街を訪れる機会に恵まれましたが、「パリは別格である」と感じています。最近は