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Markover 50 の読んだ本

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Markover 50の読んできた本の読書感想文を収めています。
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2021年7月の記事一覧

『絶頂の一族』を読む

本日は、松田賢弥『絶頂の一族 プリンス・安倍晋三と六人の「ファミリー」』(講談社+α文庫2015)の読書感想文です。 日本政治を知る意義著者の松田賢弥氏は、『週刊現代』『週刊文春』『文藝春秋』などで執筆しているジャーナリストです。小沢一郎氏に関する著作もあります。 本書は、前内閣総理大臣・安倍晋三氏の華麗なるファミリーに連なる人々を取り上げ、政治家としての源流を探った書物になっています。現役の総理大臣(当時)を扱った書物ということで、話題になっていた記憶がうっすらあります

金曜日の随筆:革命の武器はオピニオンとエグジット

また運命を動かしていく金曜日がやってきました。2021年のWK29、文月の参です。動いている実感はなくとも時は刻まれていきます。本日は、実利的に生き抜いていく方法を考える上でのヒントの詰まった良書、山口周『劣化するオッサン社会の処方箋 なぜ一流は三流に牛耳られるか』の中に収められている『革命の武器はオピニオンとエグジッド』の思い出です。 今週の格言・名言《2021/7/12-18》Conquer the anxiety and fear that tries to stop

『人生の目的』を読む

本日の読書感想文は、五木寛之『人生の目的』です。その中の”信仰について”(P167-195)から思ったことを記録に残します。 人生を学んできた師私はこれまで、小説家・随筆家の五木寛之氏(1932/9/30-)の書いた多くの作品を読んできました。映画化もされた『青春の門』や『四季・奈津子』で五木寛之という名前は幼少期から知っていたものの、文学作品を初めて読んだのは16歳の時、五木氏が翻訳したリチャード・バックの小説『かもめのジョナサン』(新潮文庫)でした。 心が疲れたり、弱

『日本再興戦略』を読む

本日は、落合陽一『日本再興戦略』(幻冬舎News Picks Book 2018)の読書感想文です。 第4章 日本再興のグランドデザインより著者の落合陽一氏は、1987年生まれ。大学研究者、メディアアーティスト、経営者と多彩な肩書を持ち、幅広い活動に従事していて、発言の影響力も大きい人です。 本書は、2018年に発売された時期に話題になっていた本です。Amazonのカスタマーレビューでは、星5つの肯定的評価が50%を超える一方で、辛辣な批判的評価もあがっています。 御本