マガジンのカバー画像

Markover 50 の読んだ本

238
Markover 50の読んできた本の読書感想文を収めています。
運営しているクリエイター

2020年12月の記事一覧

『ペルソナ』を読む

本日の読書感想文は、中野信子『ペルソナ 脳に潜む闇』(講談社現代新書)です。 重たい読後感脳科学が専門で、テレビのコメンテーターとしても活躍中の中野信子さんとは本書がファーストコンタクトでした。御本人の幼少期から学生期、ポスドクとしてフランス滞在中の経験を綴った自伝的内容になっています。 書店で立ち読み中に本書の冒頭で、中野氏が「無駄を肯定する」という趣旨からの以下のくだりを読んで購入を決めました。 何がしたいのか、わかる方がつまらない。何十年も先が見えてしまうような生

『三流』を読む

本日は、長嶋一茂『三流』(幻冬舎)の読書感想文です。 『三流』に込められた思い元プロ野球選手で現在はタレントとして活躍する長嶋一茂氏の2001年35歳の時に出た本です。これまで自分が辿ってきた人生を振り返りながら赤裸々に語った内容を、ライターの石川拓治氏が文書化したものです。 一茂氏は、恵まれた体躯と素質を持ち、立教大学から1988年にドラフト1位指名を受けてヤクルトに入団しました。プロ通算9年間、実働7年で出場384試合、生涯打率 .210、18本塁打。一流選手だったと

あの人が教えてくれるもの③:チェ・ゲバラ

あの人が教えてくれるもの、第3回はチェ・ゲバラです。 真の革命家と言われるカリスマチェ・ゲバラ、本名エルネスト・ゲバラ(Ernesto Guevara)は、1928年6月14日、アルゼンチン第二の都市ロサリオに生まれ、1967年10月9日反政府活動中のボリビアで政府軍に捕らえられて銃殺され、39歳の波乱万丈の生涯を閉じています。 ゲバラといえば、フィデル・カストロ(Fidel Alejandro Castro Ruz 1926/8/13-2016/11/25)をリーダーと