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Markover 50 の読んだ本

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Markover 50の読んできた本の読書感想文を収めています。
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2020年5月の記事一覧

『絶望の国の幸福な若者たち』を再読する

ベストセラーを再読古市憲寿『絶望の国の若者たち』(2015年文庫版)を再読しました。428ページと結構ボリュームはありますが、面白いので、ポストイットを貼りながら3時間位で読めました。本書のオリジナルが発売された2011年頃の時代の雰囲気も思い出しました。読書感想文を残します。 本書の構成は以下の通りです。 第1章 「若者」の誕生と終焉 第2章 ムラムラする若者たち 第3章 崩壊する「日本」? 第4章 「日本」のために立ち上がる若者たち 第5章 東日本大震災と「想定内」の

もっと徹底的に自分と闘ってみよう

本日のタイトルは、岡本太郎『自分の中に毒を持て』の「第一章 意外な発想を持たないとあなたの価値は出ない -迷ったら、危険な道に賭けるんだ」の最後の締め括りに綴られている言葉です。 約半年前に、この本のこの章を読んだ時の衝撃は相当なものがありました。長年悩んだ末に勇気を振り絞って会社員を辞めることを決断し、新たな道に踏み出した私へ、岡本太郎氏が、強烈なダメ出しと心からのエールを贈ってくれたのだ、と心が引き締まったことを覚えています。 今回改めて付箋を貼りながら読み返した所、

『CROSSROAD 20代を熱く生きるためのバイブル』を再読する

本日は、Sanctuary監修『CROSSROAD 20代を熱く生きるためのバイブル』を再読してみての読書感想文です。 出会いは20代最後の年この本に出会ったのは29歳の秋の日曜日でした。六本木交差点近くの青山ブックセンター(abc)でこの本を買い求め、六本木ヒルズが建つ前のテレ朝通り沿いにあった喫茶店に入り、昼から夕方までコーヒー1杯で粘って一気に読了したことを覚えています。 読み終わった時の感想は、「俺ってなんてショボいんだろう…」でした。 当時の私は、独身寮暮らし