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Markover 50 の読んだ本

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Markover 50の読んできた本の読書感想文を収めています。
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2019年2月の記事一覧

『ていうか、男は「好きだよ」と嘘をつき、女は「嫌い」と嘘をつくんです。

ガチガチに凝り固まった固定観念を解きほぐす為には、普段は手にしないような書物にでも触れてみるか……  ということで、全く予備知識ゼロで購入したのが、こちらのDJあおい『ていうか、男は「好きだよ」と嘘をつき、女は「嫌い」と嘘をつくんです。』(幻冬舎文庫)でした。 著書のDJあおいさん(大人気ブロガー)のことは、この本を読むまで知りませんでした。ただ、とにかく抜群に面白い本でした。急所を衝いた言葉の数々がずどんと心に響き、斬れ味最高です。 個人的には、第1章の「〇〇が、男。●

『死ぬこと以外かすり傷』を読む

しんしんと冷え込む寒い日(2019/2/11 建国記念の日)に、途轍もなく熱量の多い本に出会いました。それがこれ、箕輪厚介『死ぬこと以外かすり傷』です。 著者の箕輪厚介氏は、幻冬社の現役編集者(NewsPicks Japan編集長)です。いわゆる会社員でありながら、日本の最先端を走る人達から信頼され、圧倒的な仕事量と活動量で、普通の会社員を完全に超越している超人です。 私も名前だけは知っていましたが、本書を読み終えた後は、しばし呆然としてしまいました。こんなエネルギッシュ

『定年前』を読む

三連休の真ん中は、読書感想文です。 サラリーマンの定年を巡る問題は、50歳を超えた私にとって、遅くとも数年以内には確実に降りかかる現実ですから、今から意識高くリサーチ活動しています。 私がそういう意識だからかもしれませんが、立ち寄る書店でも「定年」というタイトルが付いた書籍がやけに目につきます。世の中には、私と同じように感じて、この手の本を買い求めている人も多いのでしょう。書籍マーケティング的にはきっと鉄板の需要のあるテーマなんだと思います。 本書の著者である大江英樹氏

『じつは完全復活している日本経済』を読む

久々の読書感想文になります。勝間和代氏のビジネスパートナーにして、経済評論家として活躍中の上念司氏の著書です。 私は新聞を読みません。会社員になる以前も、会社員になって以降も、新聞を丁寧に読むという習慣が身に付いたことは一度もありません。日常に起こる事件が凝縮された新聞を読まないことは、社会人として大成しない要因の一つかもしれません。 代わりに、国際情勢や経済動向について、雑誌やこういった書籍で情報を得ることが多いです。本書はコンパクトに解説されているので、さらっと事象を