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Markover 50 の読んだ本

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Markover 50の読んできた本の読書感想文を収めています。
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2019年1月の記事一覧

『空き家を活かす』を読む

今回の読書感想文は、松村秀一『空き家を活かす』です。人口減少に転じた日本で、これから問題が顕在化するであろう各地の老朽化建物、空き家=空間資源のリノベーションについて、あらゆる事例が解説されていて大変面白い内容でした。 本書は昨年秋に購入して、半分くらい読み進めたところで中断して、そのまま忘れたままになっていました。最近部屋の隅から発掘して再び読み始めたら、面白くてその日のうちに読み終わりました。 本書の中に、日本のリノベーション業界で、ユニークな仕事を勢力的にされている

「小休止のすすめ」を読む

今の自分の精神状態にぴったりな本に出会ってしまった! ワクワクしながら読み進めています。まだ読了していませんが、"小休止"してnoteに書きます。それが、ヒロミ、藤田晋『小休止のすすめ』です。 「今の仕事に疲れている」 「少し違う方向に人生の舵を切りたいと思っている」 「休みがうまく取れない」 今の私は、この本がターゲットにしている読書層にぴたりと当てはまります。売れっ子芸能人と指折りの経営者が、「人生には休みが必要だ」と、私が今一番他人から言ってもらいたい言葉で背中を押

「お金のために働く必要がなくなったら何をしますか?」を読む

まとまった長期休みが取れる年末年始休暇は、普段なかなかできない読書を存分にするチャンスです。読了冊数を目標にするのは意味がないと思いますが、2019年も多くの知的好奇心をくすぐられる本に出逢いたいものです。昨年から読み始めた、エノ・シュミット、山森亮、堅田香緒里、山口純『お金のために働く必要がなくなったら、何をしますか?』(光文社新書2018)では、しばしば話題になる「無条件なベーシックインカム」を巡る議論や最新の動向を知ることが出来ます。 ベーシックインカムは興味深い制度