プログラミング言語とは? 種類と発展の歴史
プログラミング言語は、コンピュータに対して特定のタスクや操作を指示するための規則や構文を提供するコンピュータ言語のことです。プログラマーがコンピュータに対して行いたい作業を記述し、コンピュータが理解できる形式に翻訳します。プログラミング言語は、高水準言語(人間にとって理解しやすい)と低水準言語(コンピュータにとって理解しやすい)の2つの主要なカテゴリに分かれます。
プログラミング言語を使用することで、ソフトウェアの開発、データ処理、ウェブアプリケーションの構築、ゲーム開発など、さまざまなコンピュータ関連のタスクを実行できます。
プログラミング言語発展の歴史
最初に作られたプログラミング言語の一つは「フォートラン(Fortran)」です。フォートランは、1950年代にIBMによって開発され、科学技術計算用の言語として広く利用されました。その後、数々のプログラミング言語が開発され、進化しました。プログラミング言語が発展した歴史は次のようになります。
Fortran (フォートラン )- 1957年にIBMによって開発され、科学技術計算に広く使用されました。
LISP (リスプ)- 1958年にジョン・マッカーシーによって開発された、人工知能研究に使われた言語です。
COBOL (コボル)- 1959年にアメリカの業界団体によって開発され、ビジネスアプリケーションのために設計されました。
BASIC (ベーシック)- 1964年にダートマス大学で開発され、教育用途や初心者向けのプログラミングに広く使用されました。
PL/I (ピーエルワン) - 1960年代にIBMによって開発され、多くの用途に適した汎用プログラミング言語でした。名前は英語の「programming language one」に由来する。
C言語 (C) - 1972年にデニス・リッチーによって開発され、UNIXオペレーティングシステムの開発に使用され、その後広く普及しました。
Pascal(パスカル)- 1970年代にニクラウス・ヴィルトによって開発され、教育とソフトウェア開発のために広く使われました。
C++ (シープラスプラス)- 1980年代にビャーネ・ストロヴストルップによって開発され、C言語にオブジェクト指向プログラミングの機能を追加したものです。
Perl(パール)- 1987年にラリー・ウォールによって開発され、テキスト処理とシステム管理のために使用されました。
Python(パイソン)- 1990年代初頭にグイド・ヴァン・ロッサムによって開発され、読みやすくて汎用性が高いプログラミング言語として広まりました。
Java(ジャバ)- 1995年にサン・マイクロシステムズ(現在のオラクル)によって開発され、クロスプラットフォーム対応のオブジェクト指向プログラミング言語として成功しました。
JavaScript(ジャバスクリプト)- 1990年代にNetscape Communicationsによって開発され、ウェブブラウザ上で動的なコンテンツを制御するために使用されました。
PHP(ピーエイチピー)- 1995年にラスマス・ラードルフによって開発され、ウェブサーバーサイドスクリプトとして広く使われ、動的なウェブページを生成します。
Ruby(ルビー)- 1990年代に日本の松本行弘(Matz)によって開発され、シンプルでエレガントな構文を持つ言語として知られ、Web開発者に愛用されました。
C# (C Sharp) - 2000年にマイクロソフトによって開発され、Windowsアプリケーションやゲーム開発に使用されます。
Swift(スウィフト) - 2014年にAppleによって開発され、iOSおよびmacOSアプリケーションのためのモダンなプログラミング言語として導入されました。
Go (Golang) - 2009年にGoogleによって開発され、効率的な並行処理やネットワーキングをサポートするプログラミング言語として注目されています。
Rust(ラスト)- 2010年にMozillaによって開発され、メモリ安全性と高パフォーマンスを強調したシステムプログラミング言語です。
Kotlin(コトリン)- 2011年にJetBrainsによって開発され、Androidアプリケーションの開発においてJavaの代替として人気を集めました。
TypeScript(タイプスクリプト)- Microsoftによって開発され、JavaScriptのスーパーセットであり、静的型付けをサポートして、大規模なウェブアプリケーションの開発に役立っています。
Lua(ルア)- 1993年にテックス・ホイールによって開発され、組み込みシステム、ゲームエンジン、スクリプト言語として幅広く使用されています。
Scala(スカラ)- 2003年にマーティン・オーダースキーによって開発され、JVM上で動作する多茎言語で、関数型プログラミングとオブジェクト指向プログラミングを組み合わせています。
Haskell(ハスケル) - 純粋な関数型プログラミング言語で、数学的な関数とモナドを活用して複雑な問題を解決します。
Elm(エルム)- ウェブアプリケーションのフロントエンド開発に特化した関数型プログラミング言語で、JavaScriptの代替として使われます。
Dart (ダート)- Googleによって開発され、モバイルアプリケーション開発のための言語としてFlutterフレームワークと組み合わせて使用されています。
Elixir(エリクサー) - Erlang仮想マシン上で動作する関数型プログラミング言語で、高可用性の分散システムやリアルタイムアプリケーションに適しています。
Julia(ジュリア) - 科学技術計算向けに設計された高性能なプログラミング言語で、数値計算やデータ分析に使用されます。
Groovy(グルービー) - Javaプラットフォーム上で動作し、Javaとの統合が容易なスクリプト言語です。
Haxe(ヘックス)- マルチプラットフォームのゲーム開発やウェブアプリケーション開発に使用されるコンパイラ型の言語です。
Racket(ラケット)- 関数型プログラミングや実験的な言語設計をサポートするプログラミング言語およびライブラリの開発に向いています。
これらは、プログラミング言語の歴史における一部の重要な言語です。新しい言語が頻繁に登場し、さまざまな目的に適した選択肢が提供されています。それぞれ独自の特徴と用途を持っているため、選択する際には、プロジェクトの要件や開発者の好みに合わせて言語を選ぶことが大切です。
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