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YAMAHAのボートで東京を楽しんだ日

note更新の時間です。

今回は体験記になります。
ある意味、取材した上で書いた記事です笑

タイトルの通り、YAMAHAのボートでクルージング体験をしてきました。

ヤマハといえば楽器?
それは浜松のヤマハ楽器です。

今回はヤマハ発動機。同じ静岡県の磐田市いわたしに拠点を置く会社です。
発動機といえばエンジンのことですが、一発で理解できる説明として
バイクを作っている方ですw
そう、あのSRやセロー、YZFなどの名車を出しているヤマハです。

歴史を辿ると、楽器から派生したのが発動機なので
大元は一緒なのですが両社の交流はそこまで濃くはないみたい。
今回の体験会の担当者曰く、インドアとアウトドアだから気質が違うみたいですw

ともかくバイクメーカーとして名高いYAMAHA発動機ですが
実はバイクだけではないんですね。
そもそもエンジンを作る会社なのでエンジンを使うものであれば商品は多岐にわたります。

筆者はkawasaki乗りですが、kawasakiも水上バイクを作ってますし
バイクではないけどデリカパジェロなどのSUVを出している三菱
飛行機(民間、軍事共に)の開発をしています。
KTMという海外のバイクメーカーはチェーンソーを作ってます。

発動機メーカーの蘊蓄うんちくはこのぐらいにして本題……
今回はYAMAHA発動機の公式note【海の時間です。】の特別企画に参加してきました!
noteを初めて日が浅いので、YAMAHAのnote自体知らなかったのですが
応募してみたら当たってしまったのでエンジョイしてきました笑

特別企画の概要はこちら
使った船も企画の記事にありますので覗いてみてください。
また、今回写真を載せた記事になりますが
筆者はiPhoneしかない上に配達で落としまくってレンズが半壊してますw
綺麗な写真はこちらの方の記事も合わせてご覧ください。
(もう一人いたけどページ聞いてなかった…)

スタート地点は勝どきから

12/8(木)当日は雲ひとつない快晴。

朝は少々冷え込みが強かったので、いつもの冬のライディングスタイル(全身ワークマン)で家を出ましたが
指定された場所に着く頃には少々暑さを感じるほどに。

勝どき3-15-3
住宅マンション及び企業ビルの中に急遽現れるチェーンピザ屋さん
その隣に小さく佇むカフェがひとつ。
そこが今回のスタート地点。勝どきマリーナです。

どこに船つけてるんだ?
最初に思ったことがこれw
ストリートビューで見てみると擬似体験ができるかと思います。

お店の中で軽く雑談と説明を聞き、入り口から出ずに裏口へ。
するとそこは表とは打って変わって小さな船着場

裏側の様子
後ろ側には同じ形の小船舶

勝どきは東京湾ど真ん中なので海風と潮の香りがワクワク感を増幅させます。
あ、ちなみに筆者はこのようなガチの船着場はほぼ未経験。
なのでこの辺の写真をあまり撮ってませんw
港は経験してるけど…(名古屋港とか)

こんな感じの船内
最大6人乗りの小型船
これがYAMAHAのエンジン…!

1100AM、出航

予定通り(だったと思う)の時刻に無事出航。

2班に分かれて乗船、こちらが先導船

YAMAHAのエンジンと波や風を感じつついざ大海原へ!

これが東京湾だ!

…….は行かずに勝鬨橋かちどきばしをくぐって隅田川へ

勝どき橋
かつてはここから開いてたんだよなあ

隅田川から日本橋川へと入っていきます。

日本橋川ってどこやねん!
この企画に参加しなかったら一生知らないままだった気もする笑
有り体にいえば首都高の真下です!

え、首都高の下って川なの?!
江戸時代にあった川(正確には水路?)の上に建設したというのは聞いたことあったけど、そのままで残ってるとは思ってなかった……

いわゆるC1の下辺りを通ってました

クルージングというと開けたひらけた場所で景色を楽しむ
そんなイメージですが今回は首都高を下から見上げる仕様です笑
日陰なのでこの日としては暑さを凌げて快適でした。

日本の橋にまつわるストーリー

さて、船の操縦には当然ながら免許が要ります。
当日はベテラン船頭さんの運転でもってクルージングを堪能。
この船頭の方の川にまつわる知識が出るわ出るわ止まらない!笑
マシンガントークほどではないですが退屈を感じる暇はなかった。

日本橋川は江戸時代の名残をほぼそのまま残していて、
今回のコースだと完全に江戸城の外堀に沿って進んでたらしいです。
時代が時代だったら不届き者ですね笑

そしてこの川には20本(正確に覚えてない)もの橋がかかっていて
その一本一本にエピソードがあり、その全てを教えてくれました。
さすがに全てを覚えてはないのと、覚えたとして全て書いてたら本筋から脱線しすぎるので一部面白かったものを抜粋して載せておきます。

近代史の全てが詰まる最初の橋「日本橋」

江戸ができたばっかの時に最初にできた橋、それが日本橋
何度も何度も復元を重ねた石造りの橋です。
霊獣「麒麟」の像がシンボルとなっています。

日本橋
ライオンっぽい顔
麒麟の像

地上で見ればただの橋、しかし水路から見れば違う顔を見れます。
それは大正12年に起こった関東大震災による火災跡
昭和20年の太平洋戦争(東京大空襲)の焼夷弾による燃え跡
それらがそのまま残っている、我々日本人にとって非常に重要な橋です。

焼けて残ってる煤
焼夷弾で溶けたであろう跡

洒落で名が付いた「一石橋」

一石橋

首都高のカーブの先にある(確かそのはず)橋。
ぱっと見は特に面白みがないですがその名前には洒落が効いている
その昔(と言っても江戸時代)
橋の北側に御用達と呼ばれる商人の後藤氏と橋の南側に呉服商の後藤氏がおったそうで、
その両氏を合わせる橋ということで
後藤という名を数の単位「」を用いて「五斗」とし、
後藤+後藤=一石(五斗と五斗を足すと一石らしい)→一石橋

いかにも江戸の人たちらしい言葉遊びですね。
これが粋というやつ。
他にもあったけどなんだったかな……笑

当て字じゃなくてマジである?!「俎橋」

実は上流側に漢字

あえて漢字でルビを振らずに書きました。
突然ですがクイズです!なんと読むでしょうか。

筆者は一応漢検3級を持っており準2級を勉強してましたが
たしかその問題集に難読漢字として載ってたかな?

正解は下の画像で。

これ下流側、同じ橋です

というわけで「まないたばし」です。

先述した通り当て字ではなくマジであるそうで漢検の問題集にも確か載ってた。
以前中国人を乗せた時に聞いてみたら今でも使ってるということで
日本人には馴染みがないですね。

ちなみにこの橋がかかってる所の信号の名前「俎橋」と漢字表記になっております。
その名の由来は「まな板のようにまっすぐな橋」というのもあれば
かつて近くにあった台所町だいどころちょうという地名になぞらえて」など諸説あるみたい。

水路からしか見られない貴重な史料

橋の話はこの辺にして、周りの景色についてもいくつか。

鉄ヲタ歓喜!JRでも国鉄でもない貴重な紋章

日本橋川にかかるいくつかの橋の中に名前のついてない橋があります。

なぜついていないのかというとこれは「橋ではないから」
常盤橋の上流にかかっている建造物ですが管理してるのはJR
近くにあるのは東京駅、そうです。橋ではなく「鉄道用の高架」なのです。
高架なので名前管理ではなく番号管理になっているわけですね。

その高架の中央付近に、とある紋章がひとつ。

鉄道院って初耳なんだが

この紋章、JRの紋章じゃないですね。JRよりも前と言われると
出てくるのは国鉄ですがそれでは鉄ヲタどもに笑われてしまうわけで。
国鉄よりもさらに古く、「鉄道省」という呼び名だった頃
……の、前身として実在していた「鉄道院」の紋章だそうです。

貴重すぎる笑笑

とくと見よ。これが江戸城の石垣であるぞ

先述しました通り、日本橋川は江戸城に沿って作られており(正確には川に沿って城を建てたんだと思うけど)そして今でも一部その風景が残っている

それの代表格が江戸城の石垣

荷降ろしのための桟橋

一部、現代の職人さんたちにより変わってしまってるところもあるみたいですが
積み方から何から全てそのまま残ってる
残してあるというのが正しいのかこれは地上からでは知ることができないですね。

石垣にはもうひとつ積み方があります。

見附

これは見附みつけと呼ばれる場所で、現在の地名で言うと
赤坂見附四谷見附などの由来がこれですね。
なんの場所かと言うとこれは見張り台のあった場所だそうです。

確かに言われてみれば何かが置いてあったかのような造りに見えますね!
時代が時代であれば捕らえられてたことでしょう笑

土木技術の凄さを感じる水道橋付近

船が進んで日本橋を抜けると神田川へと繋がります
首都高からは外れるので視界は一気に拡がります。
中からしか撮らなかったので画像は狭いですがとても壮大です。

屋根上から撮れば良かったけど
Vlogみたいでいいでしょ?

場所で言うと東京ドームのすぐ近く後楽園と水道橋に挟まれてる神田川です。
かつてここには「神田山かんだやま」というとても大きな山があり、
そこをわざわざ切り開いて作らせた川が、今の神田川だそう。
命じた理由は謀反を起こさないようにだそうです。

東京メトロ、上から見るか下から見るか

あの茶色いのは…枕木?

問題です。なんの画像でしょうか。
いや、わかるかい笑
ということで正解は「東京メトロ丸の内線の線路」です!

すぎ去り際に1台

丸の内線を使う人や後楽園によく行く人には馴染みのある地下鉄路線ですが
川から行けば見上げられるんですね。
地下鉄を下から見る。ただの鉄ヲタには真似できないですよ!
そもそも地下鉄がなんで川の上に出てるのかというと、
建設当時の技術では限界だっただけですねw
特にここは山を切り開いて作った川なので
その歴史がなかったら山の中を通してたってことだし
切り開いて水を通した以上は強度とか不安になるってもんです笑

ちなみに都営地下鉄である大江戸線と半蔵門線はもっと深いです。
名古屋の地下鉄も理由は違えど地上に出るものがありますな。

浜の離宮で優雅にランチタイム

その後も隅田川まで下って水辺からしか見れない景色を堪能。

暗渠と呼ばれる空間
意外とマニアが集まるらしいが中は真っ暗
JRの線路下に突起物
震災でも崩れないようにするためだとか
暗渠の入口
縁結びの神様を祀ってるらしい神社
台東区の辺りは遊楽街だったのもあり
屋形船の船着場。
これは江戸時代からそのまま残る一点物
例の金のなんちゃらとスカイツリー

正午を目処に一旦帰着。
隣のピザ屋でピザをテイクアウトし、再び船で目指すは浜の離宮
勝どきからだと3分ぐらいで行けました笑
近い笑笑

浜の離宮は徳川の接待の場だったそうで、江戸の名残がやはり残っているみたい。
中でもここは徳川の将軍様しか降りられない桟橋さんばしがあり
そこはちゃんと上陸禁止となってました笑
将軍がいないからダメなんだって。笑笑

濱ノ離宮
将軍のみが降りられますw

せっかくテイクアウトしてきたピザですが
食べる頃には冷めてしまい、2ピース1セットで食べる羽目に笑笑
シチュエーションも含めて美味かったから良し

感想

その後羽田空港に向かい、離着陸を海から見ようと試みましたが
航空側でトラブルがあったらしくスケジュールにズレが出て見れず。
諦め旋回し東京ゲートウェイブリッジ付近までいき、
ディズニーと遠目で見て帰還いたしました笑

羽田から陸路を使うとすごくかかるのに海上だと半分以下の時間ですね笑

江戸時代の名残は未だに残っている
とはよく聞いたりもしましたが、ここまで残ってるとは思わなかったし
水路であるからこそ見れる日本の技術とその歴史は新たなトレンドとなりうるのではないかと感じました。

まとめ

今回とても貴重な時間と経験を得られたと思います。

いままでの経験のなかでマリンレジャーというものには縁がありませんでした。
サマーキャンプであったり山中の川での魚取りやスキーなどの
陸上でのレジャーはやってきましたが海はなぜかなかった。
新たな価値観の開拓への一歩となりました。

また、現在の首都高は20年後には全て地下に移設されるということで
現在、解体工事が進んでおりその工程を見ることができました。
いずれ完全になくなってしまうのでまた新たな景色が拡がるのが楽しみです。

何事も視点を変えてみるというのは大事なもので今回それをとても感じました。
東京のみならず日本を水路から、海から知る。
島国としての特権なのではないでしょうか。

体験会の日に教えていただいたのですが
小型船舶の免許は非常に短い日数で取れてしまうそうなので
来年は早ければ年明け早々にチャレンジしてみようと思います。
バイク車に比べれば料金も大したことない笑


長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。


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