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ハイヒールが謎の健康食品だったら

世の中的にありとされ、場合によっては強制されるハイヒールが、もしも副作用のある健康食品だったら?と考えてみます。(以下、空想)

副作用は下痢としよう

100人中40人が下痢をするとします。
健康食品(以下A)との因果関係が見られ、病院に行くと、Aを長期間服用し続けるのは胃腸に負担がかかると言われます。

Aは栄養価が高いですが、似たような成分で下痢にならないBという栄養ドリンクがあります。
年齢、性別問わず普及しているのはBで、10代後半〜50代女性に推奨される(病院ではなくマスメディアや一般人から)のがAです。

その年代の女性向けメディアではAを使用する女性がいい感じに描かれ、おしゃれな広告が載っています。まだ対象年齢ではない女児向けおもちゃやマンガにもAが出てくるため、なんとなく良い物に思わされて女児は育ちます。

Bユーザーの男性や、よく分からん健康アドバイザーからは、Aを使用する女性は素敵、我慢してAを使うのがいじらしい、など勝手なイメージを持っています。

Aはドラッグストアに市販されていますが、使い方にコツが要るため、全員には効果がありません。むしろ副作用に悩まない人がいないとすら言われています。
「Aを使って美しくなる健康法セミナー」「A講師」「Aを食べても下痢にならないグッズ」などの商売が成立します。

Aのメーカーは、下痢になって困るユーザーの声を真摯に聞き、より副作用の少ないAを開発します。A自体の製造はやめません。BよりもAの方が「コスパが悪くて」よく売れるからです。

下痢になってでもAを使いたい女性は、水分補給を控える、下痢止めはマスト、外出時もオムツを持ち歩く、いつ下痢になってもいいように公衆トイレの場所も完璧に把握。下痢になりそうで何度タクシーを読んだことか。よく肛門から出血するため痔の薬も常備。下痢に最適化された生活💩トイレは友達

Aを使い続けたい女性達は、下痢になるから使わない女性に対して「我慢が足りない」「私は美味しいと思うけど?」「安いAは質が悪いから」と批判します。Bしか使わない男性には何も文句を言いません。男性向けAも売ってません。

Aを長期間使い続け、Aをやめた後も胃腸に持病を抱える女性もいます。それでもAは何の注意書きもなく市販されています。

一部の企業や職種では、勤務時間内にAの使用(自腹だよ!)を強制されています。理由は美しくなるからです。いよいよ意味が分かりません。
Aは冷たい水(タイトスカートとストッキング)で飲むことになっており、下痢になりやすさが極まります。むしろ下痢になりやすい女性はその仕事するなと言わんばかりにです。生理の日は特に悲惨で水状ですが、何食わぬ顔で業務をせねばなりません。たまに倒れる人が出ます。
会社は責任を取りません。

個人がプライベートで使用するなら自己責任ですが、職場で強制するのはパワハラだセクハラだ。と批判の声が上がり、一部の企業で改善が見られたものの、まだマナーとして女性のみに強制している企業があります。

鑑賞物としての痛み

こんな風に考えたらかなり異常ではないですか?
その健康被害に対して何の責任も取らない人が強制してくるって。鑑賞物として美しいから。それを眺めたいから。
あ、女って物じゃなくて人間なので痛覚あったんですよぉ。ご存知でしたか?www
眺めるだけならVRでもARでもいいだろうよ。脚という脚が全部ヒール履いてるように見える仮想現実。

そして、例え声を上げる人が少数派だったとしても健康被害との因果関係が明らかなら、強制はやめるべき。(化粧品って被害出たら回収早いよね?)
メーカーも痛くなりにくいヒール作るより生産やめてくれた方が社会へのインパクトがある。ジェルパッドとかふくらはぎマッサージ機とか着圧タイツとか需要はあるんだろうけど、なんか逃げに見えるんよ。
もっと言うとメディアでの扱い方、広告の出し方、簡単に購入できるシステムも見直すべきではないだろうか。

ヒール履いてた頃は、ふくらはぎと足の裏の筋肉硬直して、脱いだ後も痛みで寝れんから鎮痛剤と睡眠薬常用しとった。
明らかおかしいだろ。

そのおかしな筋肉の使い方を強制する社会変えていこうや。がんばって履いても誰も幸せにならんぞ。
君を鑑賞物と思ってる奴は喜ぶかもしれないけどね、その痛みを代わってはくれないよ。


(下痢下痢書いてたら、書き終わってから本当に下痢になりました笑 みなさんもお腹を冷やさないように、そしてココナッツミルクのとり過ぎには気をつけましょう!)

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