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ぼっちの住宅事情

次の更新どうする?

コロナで遠出しづらくなってから、徒歩圏内に海がある生活に無性に惹かれる。暇さえあれば、「鎌倉」「逗子」「葉山」「オーシャンビュー」「海徒歩圏内」と打ち込んで賃貸・分譲(中古)・戸建て(中古)を検索しまくっている。なお、まとまった金はない。

そんなタイミングで賃貸の更新をすることになった。
今住んでるエリアは通勤のしやすさで選んだ可もなく不可もない普通の住宅地。スーパー・コンビニ徒歩圏内で医療機関も一通り揃っている。生活するには十分だけど、外出が減って一気に退屈さが増してしまった。

物件のスペックは単身用としては申し分ない。築浅、駅近、バス・トイレ別、浴室乾燥、2面採光。とはいえ、収入に対して安くはない家賃を払い続ける価値はあるのか?物件と利便性に対して家賃を払っているつもりだったが、外出自粛以降は周辺環境も含めて課金を続けたいかどうか嫌でも考えさせられる。

将来的にコロナが収束したとしても、私たちはもうリモートワークという働き方を知ってしまったし、10年後はFXでそこそこ稼げてフルタイム正社員辞めてフリーターでもいいかもしれんし、「今の職場に近い」が住む場所を選ぶ最優先事項にはならんと思うのよね。

あと2年ここに住むとしても、その先はどうしよう?

これまでの賃貸歴

更新するのは今回が初。引っ越しの多い人生だった。

1軒目:駅近、女性限定のアパート。軽量鉄骨で騒音がひどいため退去
2軒目:騒音対策でRC最上階。狭小で使いづらい間取り。大学卒業と同時に就職先の近くに引っ越し
3軒目:築30年超えのRCの賃貸マンション。設備は良かったが転職して収入減、家賃払うのがきつくなり退去
4軒目:築50年超えの木造アパート。キッチン狭すぎ、風呂寒すぎて辛い。
5軒目:人生初のバス・トイレ別!キッチンが広い1K。2口ガスコンロ付。部屋の窓がデカすぎて寒い。風呂に換気扇がない。洗濯機置き場がベランダ。
6軒目:築40年超えのRCの賃貸マンション。ダニとカビの発生が酷くて引っ越し。あと管理会社の対応がクソ。(アレルギー持ちにとってRCは地雷あり)
7軒目:現在の築浅アパート。超快適。人生初の浴室乾燥&シャッター付。

1歩進んで2歩下がるみたいな遍歴ですね。
年齢や勤続年数と共に家賃をグレードアップできるなどという期待をしていません。自分の人生に右肩上がりはないと思ってて、ある程度働くとそろそろ辞めるかもしれん…と思います。今回の家探しも給与所得はあまり当てにしてなくて、投資で増やす前提の考え。
(配偶者の収入に頼る人生を肯定する人も世の中いらっしゃるとは思いますが、日本人女性のリプロダクティブヘルスライツが保証されてない現状を踏まえると、夫の収入に妻が依存するのは性的支配関係の助長になりそうなので自分はその領域には入りたくないですね。家父長制も支持しません。他人に媚びるぐらいなら死にたいし、リスク取るならFXの方がマシです。)

賃貸派でも持ち家が気になる

これまで私はガチガチの賃貸派だった。
理由としては、ミニマリストなので不動産を所有したくない、自然災害が心配、飽きっぽい、聴覚過敏のため騒音が理由で引っ越したことがある、ご近所付き合いが面倒、転職が多かった、金がなかった、長生きするつもりがない、など。

しかし、今年は家にいる時間が長く、出かけるのは徒歩や自転車圏内となると、生活費に占める住居費の割合を考えるに、もっと家から満足感を得たいと明確に思うようになった。
ざっと物件情報調べてみて、賃貸より持ち家(戸建て・分譲マンション)の方が今の自分が求めているような生活は手に入りやすそうだと分かった。
もちろん購入となると、金がかかるのでローンの返済や現金一括で買うためにガツガツ稼いで節約する必要が出てくるため、支出の面では不自由になる。

単身用の賃貸ってエリアを変えてもどこも同じような間取りと設備。1R、1Kで極小キッチン、ベランダあっても洗濯物干す程度の広さが圧倒的多数を占める。
生活を楽しむ目的というより、生きるための部屋。荷物置き場。寝る場所。長期で住む前提では作られていないんだと思う。
インドア派でも、ゲームやネットや漫画などコンテンツの世界に没入出来れば幸な人や、好きな物で部屋を満たせられれば幸せな人は、家の箱自体にこだわりはないのかもしれない。私のようにそこまでコンテンツへの没入や物の収集に興味がない人間にとっては、家自体の快適性や好みを追求したくなるのではないだろうか?

1DK、2DKあたりの単身自炊派でも使いやすそうな物件はかなり少ない。そこそこ設備や環境のいい部屋で暮らしたいとなると、無駄に3LDKとかになる。金があったとしても部屋数は要らねえ…。
不動産業界に今だに残る「住宅双六」のせいでこうなってるんだろうけど。

「フリダシは新婚時代の小さなアパート、子供が生まれるころに少し広めの賃貸マンションに移り、やがて分譲マンションを手に入れ、それを売り払って庭付き一戸建てを手に入れたところでアガリ」

建設省建築研究所企画部企画調査課「Epistula」(平成5年)より引用
https://www.kenken.go.jp/japanese/contents/publications/epistura/pdf/02.pdf
そもそも家族のあり方自体が多様化してる時代、かつ空き家や超高齢化問題が深刻化してる実態に合わない考え方。
経済的にもフリダシで一生を終えるどころか、コロナで失業&住宅喪失者出てますが?

住むエリアはどこにする?

beforeコロナでは完全リモートワーカーやトレーダーは、海外に移住して生活コスト抑えるのもメジャーな選択肢だったが、今の状況だとそれも厳しい。
生活コストの面では、ちょっと前まではシェアハウスも候補に入れていた。感染対策されてはいるだろうけど、ひとり暮らしよりは断然感染リスクは上がるので現在は対象外。

となると、費用を抑えつつ密を避ける意味で、日本の地方が有力候補になってきた。とはいえ現状、首都圏に住んでいるので、神奈川・千葉・静岡あたりがそこそこ仕事もあり、公共交通機関も発達していて無難な気がする。

リゾート感があるにしても、沖縄や宮崎などは遠すぎて対象外(九州は家賃は安いが、最低賃金も安く、不労所得で生きていけなきゃ現実的ではない。あと男尊女卑が根強い田舎は精神的に死ぬ)。
都会が好き!なんて憧れで都会に住んでる訳じゃない。現実的に田舎の特殊性や閉鎖性を知っていて、それが原因で田舎を離れた人にとってはUターン、Iターンは気軽にできるものではない。

あと、ファミリー層が多いエリアは車社会、買い物はデカいショッピングモールというイメージが強い。単独行動が浮くんですよ。浮くのは気にしなければいいのだけども、ひとりで入りやすい飲食店なんかも少ない気がするから不便だな。

ぼっちこそ家に金かけかたい

家に金かけるのって「家族持ち」の特権みたく思われてるのがなんか違う。

ひとり暮らしでも生活を楽しんで良くないか?それは使いづらい1Rや1Kをお気に入りの雑貨で埋め、狭い部屋が広く見えるように壁際まで精いっぱいカメラを離して撮影し、しょぼい照明を加工し、「ていねいな暮らし」風にインスタに投稿することではない。

むしろ本当に快適で使いやすく、満足してれば頑張って投稿する必要もなくなるのにな。肉眼で美しい状態が常に見えている暮らしって最高じゃないですか。何もない状態でも美しいと思える部屋、光の入り方、窓から見える景色、機能的な動線。

そんな家を手に入れるために試行錯誤していきます。

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