欲しいと思うものを欲しいと口に出す
うちの子は素直だ。
というと、良いことのように思うけれど、
コンビニに行ったら、「一個だけ!」スーパーに行っても「一個だけ!」と、どこに行ってもお菓子のコーナーに走って行く。
そして手に入らないと手に入れるまで、「えー!今日だけ!」と駄々をこね、根負けした親は「今回だけね」と一つだけしぶしぶ買う。本当にしぶしぶ。
ある日、あるお姫さまの服が欲しいと言い始めた。クリスマスにサンタさんにお願いするのだと言う。
でも買ってもお外に遊びに行けないしなぁ、ピラピラだからすぐダメになってもったいないなぁとサンタの都合で買わなかった。
普段でも着れる青いワンピースが届いた。
それはそれで喜んだけれど、お正月、春となり、事あるごとに「サンタさん、間違えたのかな」という話をしている。
その気持ちに負けて、とうとう初夏の誕生日、彼女が待ち望んだピラピラでキラキラのドレスがアマゾンから届いた。
彼女はとても喜んで、事あるごとにそのドレスを着て、家の中でポーズを取った。
彼女が欲しいと言い始めて1年経っていた。
大人になると欲しいと思う気持ちがあってもなかなか欲しいと言えない、きっと無理だろうな、自分には合ってない、できない、そんな気持ちが勝ってしまう。
でも欲しいものを欲しいと口に出す
そんな小さいことを積み重ねると、もしかしたら願いが叶うのかもしれない。
そんなことを子どもの「欲しいー!おねがいー」と言う、おどけた顔を見ながら思う。
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