ただひたすら見て覚える試験前

紙面をそのまま脳にスキャンする

勉強法ってひとそれぞれ違いますよね。
・書いて覚える人
・何度も問題を解いて覚える人
・声に出して覚える人
・聞いて覚える人
・ひとから習って覚える人 etc...

そんな中わたしは、『見て覚える人』です。
教科書やノートをひたすら見て覚える。
紙面をそのまま画像として、脳にスキャンするんです。
試験のときは、脳内でスキャンしたノートをめくって、
目的の内容が載っているページをみつけて、
その部分を拡大して、答えにあたる箇所をみつけて、
答案用紙に書き写します。

中学生のときに気づいたこの試験勉強法。
おかげで学生時代はおおいに助かりました。

わたしの中で試験の問題に『答える』ことは『書き写す』ことでした。

英単語を何度も書かされる拷問

どうやって、この勉強法に行き着いたか。

中学、高校時代、
宿題でひたすら英単語を書かされるというものがありました。
A3用紙1枚裏表にぎっしり英単語を書かないといけないんです。
すべて書き終わる頃には、手首は軽く腱鞘炎です。

わたしには、これが苦痛で仕方なかったのです。
発音さえわかれば、書かなくてもスペルがわかったからです。
手首を痛めてまで、何度も何度も書くことは本当に無意味な作業でした。

そこでまず、私は『書いて覚える人』じゃない、と思いました。

授業中、先生の話よりも図説がともだち

先生の話よりも、教科書よりも、
多くのことを学んだのは、図説からでした。

学生時代の
化学や、世界史、古典、地理の図説はいまだに捨てられないほど大好きです。
授業中に読み出すと、止まらなくて、
先生のはなしも聞こえなくなるくらい熱中しました。

黒板を使わず、ひたすらしゃべり続ける先生の話は、
右耳から100%入ったとしても、左耳から80%抜けていくんです。
なかなかうまくキャッチできない。
音声情報をうまく処理できないんだと思います。

文章がメインの教科書もそれと近いものがあります。
文字だけの情報は、何度も読み返さないと内容がうまく頭に入らないのです。
読みながら、自分で内容を図示したりや絵を描いたりする必要があります。

図説だと、すべての情報が、図・絵・写真で構成されています。
つまり『ビジュアル』として直で頭に入る。
目に入った瞬間に理解できる。
だから単純に図説からの知識が増えていき、
次第にいちばん使う勉強ツールになっていきました。

そして、わたしにとって一番簡単な記憶方法は、
『ビジュアル』で覚えることなんだと感じたのです。

オリジナルの試験ノートをつくろう!

そして始めたのが、オリジナルの試験ノートをつくることでした。

試験勉強期間がはじまる最初の最初に、

・授業中にくばられるプリント
・図説に載っている写真や図面
・色を塗り分けた地図
・要点をまとめた表
・大きさや色、書体を変えた見出しや説明文

などをテーマ毎に編集した、自作のノートをつくります。

「この一冊があれば、もう大丈夫!」
という渾身の一冊です。

なかなかの時間と労力をかけたノートですが、
これが完成さえすれば、もう筆記用具は必要ありません。

「編集する」という作業自体が、体験記憶にもなるし、
自分がわかりやすい「ビジュアル」を自作するので、
脳にインプットされやすいんです。

まさに、私による私のための完全なる参考書ができるのです。

これをあとは、1ページ1ページ、脳に取り込んでいきます。
瞬間記憶は持っていないので、パパパ!っていうことではないですが、
一晩あれば、大抵の定期試験ならだいじょうぶでした。
だから、一夜漬けになることもしばしばで。。。
若いから、できたことだな〜と今なら思います。

まあ容量に限界があるらしくて、
試験がおわると、
スキャンしたデータはだいたいどこかに消えちゃうんですけどね〜。

「聴覚」より「視覚」での情報処理が得意

アスペルガーが判明してから、お医者さんに言われて知ったことですが、
アスペルガーの多くが、視覚での情報処理に優れているそうです。
反対に、聴覚での情報処理を苦手とする人も多いそうです。

言葉で何度説明されても理解できなかったことを、
ひとつの表をみせたら、すぐに理解できた。
ということがしばしば起きるそうで。

この特性を知って、
なるほど、わたしは知らないうちに自分の特性を利用していたんだな
と妙に感心したのをおぼえています。

アスペルガーの方との意思疎通がうまくいかないな、という方は、
この図示するということを利用してみると、うまくいくかもしれません。

すくなくとも私は、図示してくれるとすごく助かります。



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