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法人化を考えたとき、まず山本印店に電話をした話

こんにちは。東京、三軒茶屋にある不思議な印鑑屋さん「山本印店」をご存知ですか?今の時代にハンコ?と思われるかもしれませんが、今日はその辺りのお話を。

山本印店は来店しないと作れず、その来店は完全予約制で、かつ予約は前日にしかとれません。

そのため、まず予約のハードルがかなり高い。人気のライブを電話でとる、というはるか昔の記憶が蘇ります。

実は遡ること8年前。一度ハンコを作りたくてお電話をかけ続けた時期がありました。
でも何度電話しても全く繋がらず、繋がった時には、すでに「予約はいっぱいです。」という状態。1ヶ月くらいかけ続けて、結局諦めました。
山本印店のご主人がおっしゃるところの「今は作る時期じゃない」ということなんだろうと。

そして、今回満を持して再トライです。
今回はやりたいことを実現するために(というか、印鑑登録をしなくてはいけない日本の慣習上、、、)、どうしても印鑑を作る必要がありました。

印鑑の必要有無については脇に置いておきつつ、今現在自分の分身として登録するのに必要だと言われるなら、印影もすごく素敵だと言われる山本印店の印鑑が、私にはとても必要だと思ってしまったのです。

思いついた翌日、電話解禁時間5分前から携帯を握りしめ、待機して、時間と共にかけ始めたわけです。
ツー、ツー。
リダイヤル。
ツー、ツー。
リダイヤル。
ツー。ツー。
リダイヤル。
を何度か繰り返しまして、、笑

かかった!!!
そして、予約が取れた!!!
なんと、その日に予約が取れるなんて!!!

いやもう、感激しかありません。でも、予約は取れても、当日作ってもらえないと判断されることもあるって聞いてるし。。。とりあえず、良く晴れた翌日、指定の時間に珍しく少し緊張しながらお伺いしました。

お邪魔するときは今使っているハンコを全て持ってくるようにと言われ、持参。
名前と生年月日とハンコを差し出して、ご主人の言葉を待ちます。

いただいた言葉は、本当に嬉しいものでした。
「あなたは何をやっても大丈夫!」
とお墨付きをいただけたのはもちろんなのですが、一番嬉しかった言葉は自分の心に大切に大切にしまっています。

世の中の社長さんや、タレントさん、フリーランスの人が占い師をよく頼るというお話を昔から聞いていて、なんの興味もなく「へー」と思っていたのだけれど、私もフリーランスになってその気持ちがよく理解できるようになりました。

自分の行動に対して、その判断に責任を持つということが、いかに難しいことか。誰にもわからない未来に向かって、コストをかけた何かを決断することは、いかに勇気がいることか。そこに誰かの生活や人生を預かっていたらなおのこと。

それに誰もみてないと思ったら、自分を甘やかしたり、誤魔化したり、言い訳したりしちゃうのが、人間ですよ。

だから、そんな勇気が欲しいときに「頑張って前に進め」とか、誰にも見せてないはずなのに「努力を怠ってはいけません」とか言ってくれる人を求めたくなるのだと思います。
勇気や緊張感を与えてくれる存在として扱っているんですよね。

今回の山本印店は、私にとってそんな存在となりました。沢山の勇気と優しさをもらって、あー、私もこれから誰かに勇気や優しさを与えられる人にならなきゃなーとも。

山本印店の印鑑は仕上がりが3ヶ月かかります。
引き取りを毎日楽しみに待ってるところです。

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