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0509「幸福になる日記」

ただの日記です。

日々書いているものに、モーニングページと5年連用日記と振り返りレビューがある。最近は、ここにnote日記が追加された。どんだけ日記かくんだという気もするけども、どれも内容と目的が明確にちがう。

モーニングページは、アーティストのジュリア・キャメロンさんが自身の著書『ずっとやりたかったことをやりなさい(原題:The Artist's Way: A Spiritual Path to Higher Creativity)』のなかで、創造性をはぐくむ方法して推奨しているワーク。朝イチに、頭の中に思い浮かぶことを、ノート3ページが埋まるまでひたすら書く。8年くらい続けている。(いまは自己流になっているので、3ページも書いてない。A4ノートに1ページくらい。)これは「いま」にフォーカスする、ある種の瞑想に近い。見返すことはほぼない。

5年連用日記は、1日の出来事を4行で書く、簡潔な日記。1年前のその日、なにしてたかなどがわかる。モーニングページは、ノート1冊書き終えたら基本的に捨てるので、記録のためのものがあるといいかもしれないと思って、今年(2021)から取り入れてみた。

振り返りレビューは、スラック上のグループで、かれこれ5年目に入る。メンバーは4名、それぞれが、その日やると決めたことがどのくらいできたか、目標に対する進捗を書く。四半期ごとの振り返りもする。

note日記は、書き始めてまだ2週間なので定まってないけれど、ひとが読む場所で文章を書き続けたら、自分がどう変化するのか(なにも変わらないのか)という単純な興味。先の3つは、自分とかなり親しいひとだけが読むクローズドな文章なので、もうすこし、オープンな場所で何か書き続けたらどうなるんだろうという、自分を使った実験みたいなもの。なんとなく、そのとき書きたいことや、考えたことを書いている。

おととい、イエール大学の人気講座「Well-beingの科学」を受講したひとの体験談を聞いたと書いたけれど、その話の中で、Well-being(幸福)になるために必要な(あるいは、講座を受けると得られる)スキルとして「Savoring」が上げられていた。

「Savoring(セイバリング)」はポジティブ心理学の用語で「心地よい体験やポジティブな感情をより長く深く味わい、堪能する」という意味のようだ。それを「スキル」としているのに興味ぶかく思ったけども、考えてみれば、確かにそうなのかもしれない。

ようするに「いま行っていることに自覚的になる」ことが、Well-beingにつながるらしい。いまを自覚したうえで、その行為を楽しんだり、感謝したりする。「マインドフルネス」にも通じるものがあるな。

で、それを聞いて「日記を手書きする」というのも、かなりWell-beingに寄与するのでは?と思った。思ったというか、ほぼ確信に近い。日記を手書きするのは「いまにフォーカスする」行為だもの。

『ペーパーレス時代の紙の価値を知る 〜読み書きメディアの認知科学』はデジタルデバイスの技術開発をしていた著者が、紙の秘められた力について、さまざまな実験や研究で得られた結果をまとめた本で面白かったんだけど、この本によると、紙媒体は認知負荷がかぎりなくゼロに近いので、深い考察に到達することができるそうだ。

また、手書きとタイピングでは脳の活動領域が異なり、手書きのほうが脳の広範囲が活動するだけでなく、より活発になる。

つまり、日記に手書きで嬉しかったことや楽しかったことを書けば、その感情をより深く考察したり追体験したりして「Savoring」できる。

Well-beingになる方法のひとつとして「日記を手書きする」も推奨したいと勝手に思っている。


とりとめのない文章を読んでいただき、ありがとうございます!